歌い手の僕と男性声優【男主】

8話　主に歌い手さん ページ10

「どうもこんにちは、まふまふと！」


「浦田とー」


「さかたんだお！そしてー」


『琥珀...です』



まふさんたちと動画を撮影ナウです
何故、今僕がまふさん家に来ているのかというと
ざっと2時間前に遡る

___________

次は何の歌を投稿しようかな
そう考えながら下野さんが作ってくださった
朝食を食べていると電話がかかってきた


まふ「はぁっ、はぁっ、こはくん、たすけ...」


『えっ！？ちょ、まふさん！？』


スマホを耳に当てた瞬間、聞こえたのは
まふさんの助けを求める声


まふ「早く...助けっ、僕の家にっ」


ブチッ
　

僕の家にっ、その言葉を最後に電話が切れた


ま、まさか
泥棒に刺されたとか！？
残っていたご飯を口の中に掻き込み
その場にいた梶さんに事情を伝え
家を飛び出した




『まふさん！？大丈夫です...か..？』


まふさん家に到着し
扉を開けると
ゲームをしている僕に助けを求めた本人と、浦田さん、坂田さんの姿が。


『え、あの？』


坂田「こはくん！久しぶりやな！」


『ぇ、まふさん...刺されたんじゃ？』


浦田「ぶふっ、何で笑」


まふ「こはくんに会えなくて死んじゃうところだったんだよ...」


僕に抱きつきながらそういうまふさん
毎回大袈裟なんだよな、この人
というか


『びっくりさせないでくださいよ！』


まふ「こはくんの反応が面白くてつい...
あ、そうだ！こはくんも来たことだし動画撮ろう！」



と、まふさんの突然(多分狙ってた)の発言により
今に至ると言う訳だ


坂田「というか、最近Twitterとかの投稿減ったみたいやけど何かあったん？」


『ぁー、ちょっと色々ありまして...あ、病気とかそんなんじゃないです！』


浦田「実は俺と...な？」


僕の左手を握ってわざとカメラに映す浦田さん
ちょっと、変な誤解うむじゃないですか！！


まふ「浦田さんじゃなくて、僕だよね？」


今度は僕の右手をまふさんが握ってきた


『全然違いますから！！』



と、色々あったけどなんとか企画に進んで、撮り終わることが出来た
その日のTwitterには
まふまふ+浦田×琥珀の三角関係
がトレンド入りしたなんて僕は信じない

9話　下野side→←7話　櫻井side

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す