歌い手の僕と男性声優【男主】

【特別企画】1 ページ24

［巻き込むぜ恋は戦争、どんな武器もぶちかませる］


朝

センラさんが勝手にセットした目覚ましで
目が覚める


手探りでスマホを掴み、右へスライドさせて音を止めた


ぐっーと、伸びをして
顔を洗うために洗面台へ向かう


冷たっ

まだ5月といえど朝は冷えるし、冷たい水で顔を洗うとやっぱりそう感じるわけで


そのおかげでぼーっとしていた頭も冴え、タオルで顔を拭きながら鏡を見る


あれ、髪伸びたかな
そういえば視線がいつもより低い気がするけど


『...ん？』


胸に違和感を覚え、触ってみると
男にあってはならない柔らかさに思考が停止した


鳥「ふぁあ、..おはよ、Aくん早い...ね..え？女の子？」


ロボットのように、ギギッと首を声のする方へ顔を向け


目を合わせて約10秒後


鳥「Aくん..？」


自分においているこの状況をやっと理解した


__________


遊「ほんとにAくんなの？」


『はい...』


現在、リビングナウです
何故か正座をしている僕を囲むようにして観察する皆さん


梶「原因とか、分からないの？」


『まっっったくないです』


梶「そっか、んーどうしようもないよなぁ」


ぅーん、とちゃんと考えてくれる梶さんとは裏腹に写真を撮ってくる
達央さんと谷山さん


ちょ、やめてくださいっ
そういいながら僕は安元さんの後ろに隠れた


安「ぁー、まってこの状態はやばいかも」


宮「安元さんは危険だ！こっちにおいでっ」


『言ってることと行動が違いすぎますけど！？』

手を、こう、ね？
わかりますよね！？


神「鼻血出すとか、気持ち悪いよ、小野くん」


小D「だって、彼シャツ状態じゃないですか！」


神「いや、わかるけど」


こんなことが本当にあり得るのか
未だにその疑問が無くならない


というか、僕が女体化とか誰得なのさ


斎「Aくん、こっち向いて。」


壮馬さんが携帯を内カメにして、
はい、チーズと写真を撮った


うわ、絶対マヌケ顔だよ


....もう、いいや！
どうせなら、この状況を楽しんでやる！

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