可愛い僕【黒子のバスケ】【悪男主】

可愛いが8つ ページ9

灰崎side


最近転入してきた、涼太と同じモデルの海崎


Aのクラスにいる遊び相手の女に用があって行ったとき
見ちまったんだよ


前の席で笑いあってる涼太とAを睨んでるあいつをな


海崎が涼太にどんな感情を抱いてるか
すぐに分かった
そしてAを憎んでる理由も


丁度良かった
Aを手に入れるのに利用できんじゃねぇか


だから、近づいた


返事は無かったものの、あの顔は迷ってるって顔だった


どうせ、虹村さんとかキセキの奴らのAセコムで入る空きがねぇんだろ



「3日後、昼休みに屋上な」



80%の確率で来るな
そう思いながら、屋上で寝るためにその場を去った



「ぉー、Aじゃん」



『祥吾』



屋上へ繋がる階段を降りてきていたAに遭遇する



「なぁ、いい加減俺のものになれよ。」



所謂、壁ドンをしながら
ネクタイに手をかける
足の間に、自分の左足をいれ
密着させると


ビクッと反応しながらも、
真っ直ぐに俺を見つめてくる



『僕は誰のものにもならないよ、皆のだから。皆の可愛い僕でしょ？』



相変わらず、ブレねぇやつ
本性見せてんの俺だけなんだろ
知ってんだよ



「はっ、そーかよ。でもいつか絶対俺のものにしてやるから」



『そう、頑張って』



そう言って俺の手と足を動かし、
去っていった

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