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可愛いが17つ ページ18

次の日の昼休み



優雅な足取りでこちらへ向かってくる柊さんを横目に
昨日送ったメールを見直す



"お話があります。明日の昼、体育館裏に
  西條A"



匿名なら、あの人は来ないと思って



「...お話ってなんですか?」


『え...話があるのはそちらの方じゃ...?』



とぼけるふり


『昨日、こんなメールが僕に...』



スマホの画面を彼女に見せる
内容は彼女に送ったものと同じ
ただ違うのは最後に書かれた"柊櫻子"
という名前



見た瞬間、こんなの知らない
そういった表情を浮かべた


「私、送った覚えがないのだけれど..」


でも、すぐ被害者のような演技をする


『どうしてでしょうか..』


「わからないわ、でも悪戯のようだし戻ってもいいかしら?」


そういって踵を返そうとする柊さん


何を言っているんですか、まだ帰しませんよ


丁度、体育館に入っていく修造先輩が僕から見える


ナイスタイミングですよ、修造先輩


そこで、思いっきり彼を呼んだ



『しゅーぞーせんぱーい!』



辺りをキョロキョロ見渡して、ようやく僕を見つけると駆け足でこっちに向かってきてくれた



「おー、こんなとこで何してんだよ、って柊もいたのか」



柊も
まるでおまけみたいな言い方
先輩にはそんなつもりはないんだろうけど、
今は本当に有り難いセリフ


『また自主練ですか?オーバーワークは駄目ですよ?』


「分かってるよ、つか俺より自分の心配しとけ。誰かから嫌がらせ受けてんだろーが」


『僕は大丈夫ですって!』


「俺が心配なんだよ、俺のA傷つけやがって」


『いつから先輩のになったんです?』



いつの間にか、2人の世界になっていって
それを恨めしそうに見る柊さんなんて
修造先輩の目には映っていないようだった



もっともっと
見せつけなきゃ



貴方は



邪魔者なんだって



頭をポンポンと叩いて
また体育館に戻っていく修造先輩の姿を見送ったあと



『悪戯のようですね、戻りましょうか』


笑顔を浮かべて
彼女にそう言った



「..なのよ..」



手をギリギリと握りしめ
ボソボソと何かを言っている柊さん



待ってましたよ
それがくるのを



さぁ、ぶちまけてください

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設定タグ:黒子のバスケ , 悪男主 , 黒バス   
作品ジャンル:アニメ
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fumi(プロフ) - ととさん» ありがとうございます!!これからも応援お願いします! (2019年9月23日 21時) (レス) id: 2d2025294d (このIDを非表示/違反報告)
とと - 面白いです!更新、頑張ってください!! (2019年9月18日 17時) (レス) id: c762306e8d (このIDを非表示/違反報告)
fumi(プロフ) - 千秋さん» あ、ありがとうございます!そういってもらえてとても嬉しいです(泣)頑張りますっ (2019年6月10日 20時) (レス) id: 2d2025294d (このIDを非表示/違反報告)
千秋 - 面白いです!更新頑張ってください!^^応援しています (2019年6月9日 17時) (レス) id: 7fb4496ab8 (このIDを非表示/違反報告)
fumi(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» 今は予定は無いですが、いつか書いて見たいと思っています!コメントありがとうございます! (2019年5月1日 20時) (レス) id: 2d2025294d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:fumi | 作成日時:2019年1月30日 21時

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