可愛い僕【黒子のバスケ】【悪男主】

可愛いが10つ ページ11

海崎くんが入部して変わったことがある


1つ目は


「ドリンクです、どうぞ」


「緑間、ちゃんと水分とっとけよ」


「虹村さん、もうすぐテーピング切れそうなんで買っておきましょうか？」



彼は二重人格なのかな
そう思うほど、初めて会ったときと打って変わった態度



2つ目は


「はぁ、だりぃ」


「...おら、大輝。1on1すんぞ」


最近までサボり続けていた祥吾が
嫌々ながらも毎日部活に参加していること


ドッペルゲンガー...？
なんて疑ってしまうよね


皆の警戒心も
少しずつだが解けてきている



部活が終わり、
今日は皆でマジバに来ているんだが



「紫原ー、四角チョコパイ食べね？俺もうお腹いっぱいでさ」


「まじで？ありがと〜海ちん」



この通り。
敦の心を掴んでいる



「A、それ一口くれよ」


隣に座る祥吾が
僕の一口フレンチトーストの、残り1つを
勝手に食べた


なんか、本当に近い気がする
最近、僕にべったりくっついて来るんだ


祥吾と海崎くんが手を組んでいることくらいもう分かっている
どうせ、キセキの気を海崎くんが引いて
その間に祥吾が僕のところにくる
そんなところだろう


別に、祥吾が嫌いな訳じゃないけど
正直うざったい
ちやほやされるのは好きだけど付きまとわれるのは嫌い



だから少し困った顔をすれば


「おい、Aに近すぎんだろ。離れろよ」


右隣に座る大輝が僕の肩を自分のほうへ引き寄せる


「Aちん、四角チョコパイ
一緒に食べよーよ」


そして目の前にいる敦が
さっき海崎くんに貰った、食べかけの四角チョコパイを差し出してくれた


『いいの？ありがとう！』


さり気ない間接キス
満足そうにヘラっと笑う敦に、征十郎や涼太は羨ましそうな視線を送った


「っ....」


警戒心は無くなりつつある＝愛されてきている
そんな訳ないでしょ



舌なめずりをして
海崎くんをじっと見つめた



伝わったかな
僕の気持ち

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