リスラムの花束【歌･い･手】 (ページ12)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:566 hit

貴方を想うページ12

彩葉side

誰もいない暗闇でまふの事を思い出す。

学校で虐められていた事を問いただされた時のまふ怖かったなぁ…。まぁそれも嬉しかったんだけどね。両親が居ないことに対してまふは

「ふーん。僕もねお父さんが居ないんだ。半分だけどお揃いじゃん。」

そう言ってくれた。きっと覚えていないと思うけど私は今でも鮮明に覚えている。

病気の事を言えなかったのは━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━だったから。

大丈夫かな。言っても。まふだから許してくれるか。優しいもん。

君は私を沢山救ってくれた。恩を返せなかったなぁ…てかもう死んじゃうなら仇で返してるようなもんじゃん。

最後までまふに何も返せてなかったんだなぁ…虚しいな…

「厭わないで。」

そう言った時には

「当たり前ー。その代わり僕の事も厭わないでね。はい！約束ー！」

その約束ずっと忘れないよ。だからまふも忘れないでね。

これが私の最後のお願い。

さぁ、行こうか。まふに話さないといけない事がある。