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一年生選抜強化合宿 二日目。
二年生の体育館にいる時間の方が長いとはいえ、二つの体育館を行き来するのが既に疲れてきた。無駄に広い校舎やめて……。
選抜合宿の体育館に向かっていると、その途中にある男子トイレのドアがいきなりガチャッと開いた。
「あっ、Aちゃんジャーン。ヤッホ」
「ひぃっ！？ うわっ、えっ！？ あっ…… 天童さん！」
「何もそんなビビらんでも」
「す、すみません……。いきなり開いて出てきたから……」
トイレからひょっこり出てきた天童さん。
天童さんが着ていたのは部活のジャージだった。
……ジャージ……。
「あっ、今日ですよね。三年生とOBの方が来るの」
「そーそー。いま休憩中。みんな来てるから話していきなよ」
「話したいです」
三年生の引退。いつか必ず来るものだったとはいえ、予想していたよりも早く来てしまったのでそれなりに寂しさを感じていたところだ。
「ていうか、烏野の10番！ 呼ばれてないのに押しかけてきたってマジ？」
「あ、実は……そうなんですよ。私もびっくりして」
「ブフーッ！ やっぱあの10番おもしれーっ！」
ゲラゲラ笑っている天童さん。
天童さん、ほんとクレイジーな人が大好きだな……。
「で？ 鍛治くんはなんで追い出さずに雑用やらせてるわけ？」
「よくわからないんですよ。日向に聞いたら、影山のいないお前に価値を感じない、みたいな？ ことを言われたらしいんですけど、でもそんな理由……普段だったら追い出すじゃないですか」
「……へー？ ますます気になっちゃうネ」
天童さんがどこか悪い顔をした。……絶対何か探りを入れようとしている。まあ、誰かに何か被害が及ぶわけでもないだろうしべつにいいか。
「そうそう。あともうひとつ気になってるコトあるんだけど」
「なんですか？」
「賢二郎。球技大会のとき素っ気なかったじゃん。なんかあった？ 大丈夫？」
天童さんがトーンを落として言った。普段は破天荒な彼の優しさ。いい人だなあと改めて思う。
「大丈夫です。私が悪いところもあったので。いつも通りに話してくれてます」
「そ？ それならイイけど。賢二郎は頭の回転が早い分、ちょっとわかりづらくて気難しいトコあるからね。何かあったら相談しなね」
「ありがとうございます。でも天童さんも受験がありますし……」
「あー、気にしなくていいよ。俺専門学校行くから、入試らしい入試とか無いんだよね」
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昆布の神(プロフ) - いよかん。さん» コメありです！ 頑張りますね！💪 (3月25日 8時) (
レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
いよかん。 - 赤い星おめでとうございます！！ これからも楽しみにしてます！！ (3月24日 19時) (レス) id: e0560282da (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - とくめーさん» コメありです！ そう言っていただけてめーっちゃ嬉しいです🥰 面白いお話を書けるよう頑張りますね！ (3月24日 7時) (レス) @page43 id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
とくめー - めっっっっちゃ面白いし投稿頻度高めなのすっごい最高です。めっちゃ好きですこの作品愛してます💕 (3月23日 22時) (レス) id: 70b13c5b03 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - 葉華さん» コメありです！ 鬼滅書いてたの懐かしいです笑 そう言っていただけて嬉しいです🥰 新学期の準備もありますし、お互い体調には気をつけましょう。お気遣いありがとうございます！ (3月19日 6時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：昆布の神
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fullmoon721/
作成日時：2024年3月9日 14時
