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＿一週間後＿
「えええええ！！！」
朝の体育館に、一際大きな天童さんの叫びが轟いた。
朝練のため体育館に集まった部員達も、全員目を丸くしてポカンとしている。
狼狽える部員に対して、当の本人は何も感じていないかのようにケロッとしている。寧ろ、なんだか憑き物が落ちたかのように爽やかな顔をして。
「髪染めたの！？！？」
髪型を変えると印象が変わるという意見を額面通り受け取ったAちゃんは、髪を染めてきた。しかも銀髪に。
イメチェンなのか、いつもストレートだった髪を毛先の方だけ巻いている。前髪もボードゲームをした時と同じように流していた。
「な、なんで？」
「見た目を陽キャにしたら、みんなウケてくれるかなって」
清々しいほど形から入るタイプか。意外と似合ってはいるけれど。
「そう、思ったんですけど……」
Aちゃんはぐるりと体育館中を見渡した。
「なんで、誰も笑ってくれないんですか？」
＊
髪を染めても誰も笑ってくれない現実に、またAちゃんは拗ねてしまったが、大平さんと瀬見さんのママコンビが「かわいい」、「似合ってる」、「めっちゃ面白い！」と笑顔で言いくるめたら、存外Aちゃんは呆気なく立ち直った。
ただ、染めたら染めたで、彼女にはまた新しい悩みができたようで。
「銀髪にしなければよかった」
「え、なんで？」
「だって、銀髪にグレーのヘアバンドは同化しちゃうじゃないですか」
「あ」
グレーのヘアバンド。今日は何故かつけていないと思ったら、そういうことだったのか。
尚、そのヘアバンドは後日Aちゃんのカバンに括り付けられてリボン結びにされていた。
＊
「姉さんがいきなり染髪したんですけど、何か余計なことでも言ったんですか？」
後日、久しぶりのAちゃんの弟、七星くんが高校バレー部に押しかけてきた。
「まあ似合ってますけどね。似合ってるんですよ？ だって姉さんですから。でもなんかあなた達が余計なこと言ったんじゃ」
真顔でまくしたてる七星くんを、中等部バレー部の部長、純くんが「ホントすみません、うちの七星が」と七星くんを回収していった。
ちなみに、Aちゃんはなんだかんだ髪色を気に入ったのか、少なくとも高校三年間で黒に戻ることはなかった……。
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昆布の神(プロフ) - （名前）さん» お気遣いありがとうございます……！ 実は今の時点で7シリーズ続くことが確定しておりまして、コレ完結まで時間かかりすぎだろ問題になっておりまして……。できる範囲で頑張りますね。感染症が流行っているので、そちらも体調にお気をつけて！ コメありです！ (1月11日 22時) (
レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
（名前）(プロフ) - 初めまして！いつも楽しく拝見しております！何だか焦っているように見えてとても心配です💦無理して書かなくても自分のペースで投稿しても良いんですからね！！これからも体調には十分に気をつけて過ごして下さい！これからも応援しています！ (1月11日 21時) (レス) @page48 id: 9cd8b18189 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - Yunaさん» コメありです。更新の準備をしておきますので楽しみにしていてくださいませ……！ (1月2日 17時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
Yuna(プロフ) - いつもお話楽しく読ませてもらってます！作者様もお気をつけください！1週間後楽しみにしています。 (1月2日 12時) (レス) @page39 id: 8dc1901234 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - ミミさん» コメありです。嬉しいコメントありがとうございます！ 頑張ります🫶 (12月19日 20時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：昆布の神
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fullmoon721/
作成日時：2023年12月18日 22時
