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そういえば今更なんですけど、この作品は悪質にならない程度の捏造や自分の妄想、考察による自己解釈等が含まれています! めちゃくちゃ今更ですけどご注意ください!!
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「あたしら泣く子も笑うスター団! あなたは知ってるよね?」
「え、ええと……」
星型のサングラスに、バイクでも乗り回しているのかと疑いたくなるヘルメット、妙に露出の高い制服の着方……。
ああ、やばい人達に絡まれてしまった……というのは、ハルトから呑気、マイペースと言われる私でもわかった。
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「着いたー! テーブルシティ!」
「長かった……疲れた」
「ハルトって体力無いんだ。もしかして私以上かも?」
「ネモはアウトドアだけど、ハルトはめっちゃインドアだもん」
「アハハ! そっか」
昔からハルトはそうだ。私と違って頭はいいし、生活態度もちゃんとしているけど、なんといっても体力が無い。しかも運動音痴。昔、何もないところで転んでたし。
「テーブルシティにはいろいろあるよ。お惣菜屋さんもあれば美容院もある!」
「美容院かあ。私はもうちょっと髪が伸びてきてからでいいかな」
「ぼくは前髪だけ伸びてきたから切りたいかも……」
「じゃあ各々回りたいところ回ってみて……。あとで学校の前に集合ね! そうそう、二人にもテラスタル使ってほしいから、私はその手続きしてくる。階段長いから……気をつけてね!」
ネモはそう言って、走って学校に向かった。
「ハルト髪切りたいんだよね? じゃあ私その間いろいろ見て回ってようかな」
「迷子になるなよ」
「ならないよ!」
からかってくるハルトに顔を赤くしながら、私はさっさと探索に出た。さすがにひとつの街を歩くくらいで迷子になったりなんてしないだろう……。……たぶん。
しかし、なんだか不安になってきた。帰れなくなるのも嫌だと思い、ひとつモンスターボールを取り出す。
「ラルトス!」
さっき捕まえたばかりのラルトスをボールから出す。
クワッスと一緒にいたら、何故か後ろからついてきていて、振り返った瞬間は本当にびっくりした。冗談抜きに、一瞬心臓が止まったと思う。
「ごめん、ちょっと……迷ったら嫌だから、道覚えてくれる?」
ラルトスは快く頷いてくれた。
エスパータイプは記憶力に優れたポケモンが多い。一度行ったことのある街に移動できるテレポートを覚えられたりするし。
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作者名:昆布の神 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fullmoon721/
作成日時:2023年2月25日 23時