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第60話 ページ20

【黒子side】

ご立腹中のAに追い出されて
最近当たり前になってきている赤司君との登校をした。



…Aが手術を受けない事は大体分かってました。
彼女は頑固ですから。

徹底的に死ぬことを願うんでしょう。

ボクが言っても、

青峰君が…好きな人が言っても、


その決意はきっと変わらない。


だからもう追求はしません。
ボクは君の事を小さい時からよく知っていて、
誰よりも理解しているつもりなので。




いつものように、部活をして、

いつものようにAの事を考えながら授業を受けた。

昼休みは、いつもとは違って青峰君に会いに行った。



屋上の扉を開け、ペントハウスの上を見れば、



黒「今日もサボリですか?青峰君。」

いつものように青峰君がいた。

ただ、いつもと違うのは、少し元気がない事。

それはAが臨死体験をした時からそうだったけれど、
手術を受けないと聞いてから、その元気のない姿は、

他人に不憫さよりも怖れを抱かせる。


青「…テツか。」
黒「はい。A、明後日退院するそうです。」
青「そっか。」

そう言って笑う青峰君の笑顔は、
バスケでシュートが決まった時のように無邪気だった。

黒「…手術は受けないままですけど、追求しないんですね。」
青「あー…」

後頭部をガシガシとかいてから、青峰君はまた笑った。



青「だって、あいつは死なねぇもん。」



……え?


青「きっと死なねぇよ。
俺と一緒に生きてぇって言ったし。」


黒「…そうですか。」


そう言って、Aがこれから先も生きることを信じてやまない青峰君は、

痛々しかった。

青峰君は、前と同じように無邪気に笑うけど、


少し、壊れた気がします。


.



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ボクは知っている。

これは、Aも知らない事。

医者と、ボクだけが知っている。



Aの体は、

着実に、確実に、蝕まれている_____

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設定タグ:黒子のバスケ , 青峰大輝 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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空良(プロフ) - はぴなるさん» ほんとですか?嬉しいです(*^^*)閲覧ありがとうございました! (2014年5月24日 0時) (レス) id: 5f363fc2b8 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - aumu95さん» 恐縮です!閲覧ありがとうございました(*^^*) (2014年5月24日 0時) (レス) id: 5f363fc2b8 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - よゆさん» ありがとうございます!そういってもらえると嬉しいです♪( ´▽`) (2014年5月24日 0時) (レス) id: 5f363fc2b8 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - うさぎたん^^さん» 代わりに答えて頂きありがとうございました(*^^*)閲覧ありがとうございました! (2014年5月24日 0時) (レス) id: 5f363fc2b8 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - Syukaさん» 返信遅くなってすみません(>_<)答えられずにすみませんでした!閲覧ありがとうございました(*^^*) (2014年5月24日 0時) (レス) id: 5f363fc2b8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒼空 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fragrance/  
作成日時:2013年1月2日 21時

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