第四百五十九話 ページ48
「リーダーが帰るってことは、怪盗団も本当の意味で解散だよね？今日は出社祝いと…解散記念日。」
真ちゃんのその言葉に、少し場の空気が揺らいだ気がした。
「それ、記念日？」
「真面目に言ったんだけど…」
「でも悪くないよね。」
「そういうことなら…そうだよな！今日はダブルで盛り上がればいいし！」
「そのことなんだが、ワガハイからも伝えることがある。ワガハイ、蓮についていくことにした。
何かと『持ってる』やつだしな。それに、またグレるかもしれないだろう？」
「グレたことはない」
「そうだったっけ？
ということで、ワガハイの送別会もつけてくれ。」
「それ、別にどっちでもよくね？」
「帰るの来月なんだよね？」
「送別会には早すぎる。」
「主旨がわかりにくい会になっちゃう。」
「あら、コンボきまった。」
それを聞いたモルガナは、椅子の上で急にぴょんと立ち上がった。
「ええい、どいつもこいつも！スミレっ！オマエはワガハイの味方だよな？」
「わ、私？」
彼女はじっと考えた後、再び口を開く。
「…じゃあ、あらためて歓迎会っていうのはどうでしょう？」
「それだ！ワガハイの再歓迎会だ！これなら文句ねえだろっ！？寿司頼め、寿司！！」
なんてモルガナが喚いていると、ドアが開く音がした。
「騒がしいな。外まで聞こえてるぞ。」
ビニール袋を持ったマスターがドアに前に立っていて、僕たちを微笑ましそうに眺める。
「ゴシュジン！コイツら酷えんだ！」
「相変わらずうるせー猫だな。」
「こらっ！ワガハイはただの猫じゃっ…ないぞっ！」
「俺には何言ってっか分かんねえって。ほらよ。」
マスターがビニール袋から猫用のエサを取り出すと、それをモルガナに食べさせた。
「こんなのじゃなくて寿司をっ……んん！？これ美味いな…！」
「ったく、自己主張の強い猫だよな…一体誰に似たんだか？」
「フッワガハイはワガハイだ。オンリーワンってヤツだな。」
「猫がカッコつけんなっつの。」
「うるせー！猿に言われたくねーよ！」
「ンだと！？」
「そういうとこ。すぐキレたり、下品なんだよ。」
「テメー、もう一回消えろ！」
「うっさいっ！出所祝いにケンカすんな！」
「また始まった…」
「相変わらず、お前らは変わんねえなぁ。」
「まったくだ。おイナリは変態だしな。」
「誰が変態だ！？」
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ほだん(プロフ) - ことりとりさん» コメントありがとうございます。私も最近再燃したばかりでして、更新を再開したとともに、こうして読んで感想を送ってくださる方がいらっしゃってとても嬉しく思います。今度とも、どうかよろしくお願いいたします…！ (7月15日 23時) (
レス) id: 4df65f2172 (このIDを非表示/違反報告)
ことりとり(プロフ) - 最近ペルソナ5にハマり出して更には喜多川祐介推しになったので読めるのがらとても嬉しいです！予想外な所で攻めてくる喜多川君にキュンとしてます。更新楽しみに待ってます！ (7月15日 22時) (レス) id: ff4d88310e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほだん | 作成日時：2023年6月30日 23時
