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私は部屋を出た王サマたちを追わなかった



確かに聞こえたから



怪傑アリババ


人違いでもいい、確かめたい



でも確かに


バルバットに入ってから

アリババに似たキレイで純粋なルフが見えたから、
もしかしたらって




。。。。

でも街に来たのはいいけどどうしよう?



「おい、みろよ、あの首に巻いてるやつ。
どのくらいで売れるかな?」


「どうせ王族、貴族のペットだろ」


「あっち行きやがれ!!」


石を投げられた



でも私は逃げずに座り込んだ

石が当たって痛かった



首の横にちょこんと出ているクセ毛をいじりながら
落ち着かず少し恐怖を感じ、少し震えて

座り込んでいた



私は昔、こんな生活をしてきた仲間をおいて
なんであんな裕福に不自由なく過ごしてたんだろう



私は今になって気づいた


それはあまりに唐突であまりに普通に過ごしていて、

なにも感じていなかったのかな…忘れていた。



その時



「おい!こんな自分より小さい生き物いじめて楽しいかよ!!忘れるな!


俺たちが変えただろう!?王族も貴族も!

俺たちを…アリババをおそれてる!
飯だって前より食えるようになった!


俺たちが消すべきなのは王族、貴族が飼っているペットじゃない!

王族、貴族そのものだ!

ガキが親を選べないのと同じように
ペットだって飼い主を選べない!」


「…」
街の人たちは黙る


そしてこれもあまりに唐突だから


「…おい、大丈夫か」



どうしたらいいのかわからないや

「わん!」



「よし、こっちこい、手当してやるよ」

カシムは手招きをしてわたしを呼んだ
。。。。。。

人気のないところにきた


「…なぁ、お前。。。。







Aだろ?」



。。



驚いた



「…」


私はカシムに手を重ね肯定を表した



「…ほんとにAか?

……さっきの

クセ毛をいじる癖、
あれはAが落ち着かないとき

よくやっていたって思ったんだよ」

少し食いつき気味で話しかけてくる


「…?」

。。。
しばらく問いに行動で答え

私だと信じてくれた



「…あのな、あの時すまなかった
もう少し言い方があったのに…」


なぜかカシムは私が出て行く前提で話を進める


「あっ、いきなり言われてもわからないよな

…あの時」


そこからカシムは過去の話を始めた



。。。。。

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美咲 - 凄く、続きが気になります。続き書いてください。待ってます。 (2016年5月8日 17時) (レス) id: 4f5e32902d (このIDを非表示/違反報告)
リラン - ごめんなさい!なんかイラスト描けないようになってしまいました… (2016年4月6日 18時) (レス) id: 334c6fa477 (このIDを非表示/違反報告)
リラン - 私もイメ画描いてもよろしいでしょうか? (2016年3月31日 18時) (レス) id: 334c6fa477 (このIDを非表示/違反報告)
雪味プリッツ(プロフ) - 狼のイラストが可愛くて仕方ないです…!萌えますねー!これからも更新頑張ってください! (2016年3月30日 21時) (レス) id: 9a9ce7f6e1 (このIDを非表示/違反報告)
ユーノ(プロフ) - 続き楽しみにしてます!! (2016年3月23日 20時) (レス) id: 9748af6729 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:斑ふくろう。 | 作成日時:2015年12月22日 0時

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