英語が喋れない監督生l

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エース「プッ、前代未聞じゃねーの？
"魔法が使えない監督生"なんてさ。
うん、良いね、グールじゃん。魔法が使えない監督生」

『ァ、アハッ…アッハハ…、だから英語解らんてッ』

エース「頑張れよ、監督生殿!」
デュース「あぁ、お前なら頑張れる。頑張れよ、監督生殿」

『英語解らない言うてんねん、何で無視なんか？』


するとその言葉にクロウリーがふと考える


クロウリー「ちょうど頼みたい仕事もありますし、
肩書きがあるのは都合がいぃ…、いえ、素晴らしい!!
監督生くん、貴方にこれを預けましょう!」


そう言い出したのは"カメラ"であった
レンズの所がどこか見たことある形をしていたが…、
思い出そうにも思い出せない


『…？え〜っと、What is this?』
クロウリー「これは通称"ゴーストカメラ(・・・・・・・)と呼ばれるものです」
『なんて？ゴースト、カメラ？なんやそれ？』

エース「あ、そればーちゃんから聞いたことがあるかも。
すっげー昔の魔法道具っすよね？」

クロウリー「すっげー昔というほどでも…、ゴホンッ!!
確かに!君のひい祖母様かひいひい祖母様が
子供の頃に発明したものかもしれません

このカメラには、特別な魔法がかけられていて、
被写体の姿だけでなく、"魂の一部"をも写し取ることが出来るのです!」

デュース「魂の一部…？」
『オウ…』


と、正しくしらす顔な貴方である


クロウリー「記憶の断片(メモリー)とも、呼ばれています。
そして。この魔法のカメラの面白い点は、
撮影者と被写体の魂の結びつきが深くなると、

写真に写させた"メモリー"が飛び出してくるのです！」
『……(諦めたいな)』


聞きたいが、もはや解らない単語ばかり
全てを諦めたかのような顔になる貴方


クロウリー「撮影者が被写体と親しくなる事により、
写真が動画のように動いたり、
実体を伴って抜け出したりする様になるんです。面白いでしょう？」

デュース「写ったものが抜け出す？
まるで心霊写真じゃないですか！」

クロウリー「えぇ。だから"ゴーストカメラ"と呼ばれたようです。
まだ動画のない時代、
より鮮明に思い出を残す為に開発されたらしいですが…

スペード君の言う通り、
昔の人は飛び出したメモリーをみて「ゴーストだッ!」と驚き
このカメラで写真を撮られるのを非常に恐れたんだとか」

エース「なんか人騒がせなカメラだな……」
『…、』


もはや貴方は無表情だった

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