第漆拾肆話 ページ39
だが善逸は云った…
『退かない!』
と、迫力のある云い方。
『これは炭治郎n…』と云おうとしたが先に云われる
?「ゴチャゴチャうるせぇッ!!なら其奴も箱もまとめて始末してやる!!!
さっさと退け!」
そう云い、刃を振るうが、善逸は逃げようとしなかった…、
むしろ、逆に受けてやろう…。そう感じるような雰囲気
?「てめぇ…」
『この箱には、この箱には手出しさせない!!!炭治郎の大事なモノなんだ!』
怯えた眼をしながら善逸は云い返す
男は可笑しだろとでも云うように笑い、話す
?「おいおいおい、何云ってんだ?その中には鬼が居るぞ。
解らねぇのか!」
『そんな事は最初からわかってる!!!』
そう…善逸は解っていたのだ。この箱の中には
でも、炭治郎に聞かなかった…。云おうとしなかった
その理由は炭治郎の音、
泣きたくなるような優しい音
だった。
貴方の音は少し違い…
誰か想い、信じる音でありながら
が善逸には聞こえたのだ…。
今まで聞いたことのないの、優しくて哀しい音
言葉では言い表せない音
善逸はたくさんの音を聞いてきた。呼吸音、心音、血の巡る音……
それを注意深く聞くと相手が何を考えているか、解る位の耳を持っている
だから善逸はよく騙されていた
信じたい人と想う人をいつも信じていた
そして箱の音。善逸は炭治郎が悪い人ではないと想った。
だから事情があると考えた
それは
『俺が…、』
?「あ"ぁ?」
『俺が直接炭治郎に話を聞く。だからお前は…
ひっ込んでろッッ!!!』
迷うと言う文字のない眼…、ただ真実を求めるのみ
しかし相手はやはり解らない。遂には暴力を振るう
蹴って退かし、刃を構えた直後に善逸が押し倒す
?「離しやがれッ!」
髪を掴み、投げ飛ばし「ウゼェんだよ!」と云い、行こうとしたが
善逸はその脚を掴む
何があっても
その想いで止めた、殴られようが、蹴られようが…血が出ようが…
守り続けた
?「退け…」
『嫌だァア!!!!』
そしてそれが引き金となり、更に暴力を振るう
どのくらいか解らないくらい…
そして善逸が顔を上げたときには…
杠「善逸さんッッッ!!」
心配や驚きよりも、絶望と云う字が等しい顔が映ったのだ…
あぁ、やっと来てくれた
《我妻善逸視線 終了》
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Fukumin(プロフ) - 麗さん» もう、なんと仰ったらいいか…、本当にありがとうございます。教えてくださり、誠に有難うございます (2020年10月6日 10時) (レス) id: 10fe8c91db (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 37ページ 善逸と正一がする。 はするではなくいるではないでしょうか? (2020年10月6日 10時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 33ページの 稀血が渡さないッ! ですが、がだと少々可笑しな文章になっていると思います (2020年10月6日 10時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 21ページに次男感とありますが長男感ではないでしょうか? (2020年10月6日 10時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
Fukumin(プロフ) - 霊夢たん!さん» 有難う御座います! (2020年8月11日 20時) (レス) id: 10fe8c91db (このIDを非表示/違反報告)
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