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30.空っぽ ページ31
*一松*
「はぁ……?
何……?
お前が俺を好き?
___ブッ、なにそれ。
そう言っておけば俺が
喜ぶとでも思った?
全部空っぽ。
空っぽなんだよ、お前の言葉
なんて。
適当にその場しのぎなこと
ばっか言って、
惨めで憐れで愚かな弟に
同情しておけばとりあえず
なんとかなるだろうって?
タヒねよ。
信じられる訳っ……ないだろ?
そんなっ、ひぐっ、…急に
……言われてもっ、さっ、」
「うぐっ、ひっ、…あぐっ、……
タヒねよッ…、タヒねよぉぉッ……」
「8年も前から俺のことを
見てきたお前はわかるはず
だろう…?
俺は一度信じたものを
疑わない。
お前が俺を好きだと信じた
ように
俺もお前を一人の男として
好きなんだと
信じることにした。
それじゃ不満か…?」
(そんなの嘘だ。
優しい兄を演じるための
壮大な嘘。
嘘……なの、に。)
((トンッ
「それじゃ、お前、
できんの……?
俺とピーできんの?」
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