1.過呼吸 ページ2
*カラ松*
「しっかしさぁ…一松のアレ、
どうにかならないかなぁ…」
「アレー? あの、ヒッヒッフーってやつ?」
「それマラーズ法、ボクが言ってんのは
過呼吸」
「うーん、いつからなっちゃったんだっけ」
「確かね、高校1年生のころからだよ!」
「よく覚えてんね、十四松」
「なんだか知らないけど一松、カラ松に
触れられる度に過呼吸になるでしょ?
だから多分事の発端はカラ松だと思うんだ」
「ふーんそっかぁー」
「トド松、お前はもっと兄に関心を持て」
「ってことはさぁ…そんだけカラ松兄さんが
一松兄さんに嫌われるようなことを
したんじゃないの?」
「高校といえばさぁお前ら仲良かったよな」
「カラ松がイタくなりだしたのも?」
「いやもっと前だった……」
「……だがブラザー、何も本気で
嫌われてるはずがないさ、俺たちには
家族という絆がある。」
「えぇー、そこまで嫌われるながら
どっからその自信が出てくるの 怖いわー」
本当は身に覚えがないと言えば嘘になる。
だけど本当にはっきりとした原因は
俺にもわからないんだ。
一松の過呼吸が始まったのは高校1年の冬。
久しぶりに多く会話ができた日だった。
気づいたら一松の呼吸が浅くなって
静かに足元に倒れて……
ーーあれから何年経った?
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