星空 ページ1
「星空を見に行こう」と
1番上の兄が言ったので、
「うわぁーーー!すげぇ!
やべぇ!」
「俺今宇宙にいるよ!チョロ松ー、
見ろよー」
「もー、うるさいんだよおそ松兄さん
僕だってちゃんと見てるよ」
「んだよお前冷めすぎ!
もーちょっと宇宙とカリスマレジェンドに
関心を持ってだなぁ……」
「ねーねー、トッティ何してんのー!」
「ん?インスタ用の写真」
「フッ……宙が泣いていr……」
「あっ!流れ星ッ」
「どこッ!」
「童貞卒業 童貞卒業 童貞卒業 童t…」
俺はただそれについて来た。
「すげーよなぁ、星ってただの
塵なのに宇宙のでっけー空間の中で
1つ1つ綺麗に輝いて、地球からも
ばっちり存在感あり!
まるで俺たちみたぁい」
「俺たちは社会の塵だから
輝いく暇なんてないけどね」
「ほんっとつまんないな、お前!」
「わっ、!ちょ、押すなよ…ッ」
ーー世にも珍しい6つ子の兄弟。
前はそう言われてたっけ……
持て余してくれていたのは
小さい時だけだった。
俺たちはこの世に生まれ落ちてきて
から20数年経っているのに
チョロ松兄さんの言う通り
今の俺たちはまだ社会の塵でゴミ屑。
おまけにいい歳していつまでも
つるんでる仲良しダメダメ兄弟。
きっとなんだかんだ言ってまだ
俺と同じ気持ちなのだ。
ぬるま湯に浸かっているような
心地の良い毎日。
ダメだクズだと罵り罵られながらも
一緒に居られたらそれだけで楽しい。
俺たちは兄弟が好きだから。
勿論それは家族愛。兄弟愛のライクだ。
『ラブ』じゃあない。
「フッ…美しい星々…ビューティフルスター
堕ちていくのは、人々の心の中に……
そして俺の心の中にも!ハートインプット…☆」
「くっそダサいんだけど!?」
「何を言う!ビューティフルスター=
ロックスター=カッコいい=尾崎=俺!!!」
「何その都合のいい方程式ッ」
ばっかみてぇ…誰に何を言われようと
一度信じたものを疑おうとしない…
ある意味俺より協調性ゼロ……
そんなんだからお前はKS松なんだよ……
「一松!こっちの方が見えやすいぞ!
おいで!」
トンッと俺の肩をKS松が引く。
「……!!!/// はっ、がっ…っ、」
「どうした、一松急に座り込んで……
あっ!カラ松、またお前触ったのか!」
「はーっ、はーっ、……っ、」
「すまん……つい……」
「ついじゃねぇよー」
「ほら一松、ゆっくり息して」
「大丈夫だから」
「はっ、がっ、…あっ…。っ」
俺はーーーーー
カラ松のことが、好きだ。
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