記憶4 ページ22
ソラ「嘘……家が……、
！！！！ 壱果っ！」
きっとこれはあの土蜘蛛の
仕業だ。
もう、確定だ。
はっきりと言いたくなかったが、
ソラ「生きてる……よね」
霊魂が宿っていると言い聞かされた
箒を投げ捨て、大急ぎで
家へ向かった。
ガラッ
勢いよく玄関の扉を開けた。
靴を履いたままだけど
もうそんなことはどうでもよかった。
1階には来てないのか、
階段に行くまでに確認した。
もし来ていたのならもっと
荒らされているはず。
しかし家を出る前と同じだ。
階段を一気に上がって行く。
その時。
あの空気を感じた。
生ぬるい空気だ。
御神木の周りの空気と同じだった。
おそらく外から2階に体当たりして
家の中に侵入して屋根裏に
行ったのだろう、1階と同様
全然汚れていない。
ソラ「どうか、どうか…、壱果っ…」
また一つ階段を上がって行った。
怒号が聞こえてくる。
土蜘蛛だろうか。
壱果ではないはずだ。
暴れているのだろう。
ドスンドスンと音が聞こえる。
ソラ「ふうっ…着いたぁっ……はっ…」
屋根裏部屋は、もう原型がなくなっていた。
天井には蜘蛛の糸が張り巡らせ、
壱果のために用意した布団、机、うどん……
荒らされ、破壊されていた。
土蜘蛛が、いた。
ソラ「ひいっ……」
まだ、土蜘蛛はソラの存在に
気づいていない。
ソラ「壱果は……、壱果？」
壱果の姿が見当たらない。
転がった机の陰に隠れながら
壱果を探す。
土蜘蛛「どこだ……どこに
いるんだ、天狐ッッッッッ！
どぉごぉだぁぁぁぁぁぁぁぁ」
ソラ「！？」
天狐ーー
1000歳を超え、神格化したと
言われる『狐』。
人に乗り移ったりする
悪戯好きの妖怪。
ソラ(天狐なんてこの家に
いるはずがない……なんで……
それより、壱果はっ？)
土蜘蛛「其処にいるのは……
誰だぁぁぁぁぁぁぁ！」
ソラ(家主だけど……バレた！？)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふくまる@JF両日参加(プロフ) - わｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱ4000hit突破！……いや、は？ え？ (´・ω・｀) (2018年12月26日 10時) (
レス) id: 5af66c2584 (このIDを非表示/違反報告)
御笠 - 小説も書いていたんですね！読ませていただきました！凄い、好きです。ふくふく堂さんも！これからも楽しみです！！ (2018年12月14日 20時) (レス) id: 7bc2352b9c (このIDを非表示/違反報告)
ふくふく堂(プロフ) - わわわわ！1日で100hitも……！！KS文才野郎をよろしくです_(:3 」∠)_ (2018年12月9日 22時) (レス) id: ad3c98ebf0 (このIDを非表示/違反報告)
ふくふく堂(プロフ) - ありがとうございます。なんと3000hit突破しました。mgでありがとうです。感謝！！ (2018年11月8日 0時) (レス) id: ad3c98ebf0 (このIDを非表示/違反報告)
ふくふく堂。PC ver. - wwwwうぃーーすぅっ！ 俺呼び好きだよ？（真 秋アニメ豊作で泣ける。 (2018年10月12日 20時) (レス) id: ad3c98ebf0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
