円堂の血を引く私と円堂守・・・ 【second】

６９話　迎えがきた ページ20

あ「だ・・・大丈夫？ギュエールっ・・・。」

あ(だ、だめ・・・吐きそうっ・・・)

ギュ「わ、私は大丈夫よ・・・あ、あなたの方が顔色が・・・。」

セ「・・・悪しき者・・・デスタが近づいたからか。」

デ「あぁ？何訳の分からねぇことほざいてんだよ。」

デ「おい、A！」

あ「っ！！」

あ(ど、どうして私の名前を！？)

言った覚えはない。

覚えはないのにーーーー

デ「驚いたか？お前の名前を知っててよ。」

あ「っ・・・。」

デ「契約したんだよ。お前を迎えに来た人間とな！」

あ「えっ・・・。」

デ「Aって女を連れて来いって言われてよ。
そいつは今俺たちの住処、デモンズゲートであずかってる。」

あ「だ、だれっ！！誰が迎えに来たのっ！？」

ロココ？

ロココが来たのだろうか。

いや、ガルシルドの追ってかもしれない。

わからないけれど迎えという言葉が私をひどく喜ばせる。

デ「名前は聞いてねぇよ。お前くらいの歳の奴だ。」

あ「私くらいのっ・・・！」

だとしたらロココの可能性は高いと思う。

デ「来いよ。お前を連れていく契約だからな。」

あ「わかったわ！」

セ「なっ・・・！ま、待て！早まるな！」

あ「早まってないよ！」

セ「早まっているだろう！今の体の事を考えるとーーーー」

あ「っ・・・。」

セインの言う通り、悪しき者に近寄りすぎると体調が悪くなる。

・・・あいつの近くでもさっきみたいに吐き気が・・・。

だけどーーーー

あ「・・・行かないといけないの。
とめないで。セイン。」

デ「はっ！そうこねぇとな！！」

セ「よ、よせっ！！A！！」

ゆっくりと脚を動かす私に手を伸ばしてくるセイン。

だけどーーーー

あ「っ！！」

デ「残念だったな。くそ天使。」

伸ばされたセインの手から私を引き離すように私の体は引き寄せられてーーーー

セ「Aーーーーー！！」

視界が真っ暗に染まっていった。

70話　目標→←６８・復讐の手伝いを・・・

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8

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西 - この方角に福があるはずです

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