円堂の血を引く私と円堂守・・・【second】 (ページ19)

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６８・復讐の手伝いを・・・ページ19

あ「・・・。」

セ「・・・。」

セ「A、少しいいか？」

あ「・・・なに？」

セ「復讐をやめる気はないのか？」

あ「えっ・・・。」

セ「殺意を抱く相手がいるということは復讐したい相手がいるということだろ？」

あ「・・・。」

ギュ「・・・そんな感情を持っていたのね。」

エル「全然気づかなかったなぁ～。」

あ「・・・。」

セ「悪を憎む心は大切だ。悪は許してはならない！
・・・だが・・・。」

あ「何も別に殺そうってわけじゃないよ。
・・・殺したいと思うほど憎んでるだけ。」

セ「それが間違いだと思うといってーーーー」

あ「セインに何がわかるの！！」

セ「！！」

あ「・・・大切なものを失った時・・・人はどうなるかなんて知らないでしょ？」

セ「・・・人間は・・・理解できない。」

あ「ほら・・・できないじゃん・・・。」

セ「だが、その思い聞くことでを知ることはできる！
私は理解したい！Aという人間を！！」

あ「・・・じゃぁ・・・教えてあげる。」

あ「人間大事なものを失うとね・・・死ぬんだよ。」

セ「し・・・ぬ・・・？」

あ「肉体は生きていても心は死んでしまうの。
そう、私は殺されたの。
だから殺しかえす。たとえそのあとに誰かに命を奪われても私は構わない。」

セ「A・・・。」

？？「天使側の人間かと思いきや完全悪魔側の人間じゃねぇか。」

あ・セ・ギュ・エル「！！」

ギュ「お、お前は・・・！」

セ「なぜ貴様がここにいる！われら天使の領域にっ・・・！」

あ「あなたは・・・たしか・・・」

セ「デスタだ。」

あ「・・・いけにえとかほざく危ない人・・・。」

デ「誰が人だ！この俺様を人間後ときと一緒にするんじゃねぇ！」

セ「そんなことはどうでもいい！なぜ貴様がここにいる！」

デ「てめぇにかんけぇねぇよ。」

セ「なっーーーー」

デ「おい、A。」

あ「えっ・・・どうして私の名前・・・。」

デ「復讐の手助けをしてやろうか？」

あ「えっ・・・。」

ギュ「駄目よ！耳を貸してはいけなーーー」

デ「てめぇは黙ってろ！！ダークマタァァァーーーー！！」

ギュ「っ！！」

デスタの必殺技が放たれる。

セ「ギュエール！！」

ギュエールのもとに駆け寄るセイン。

あ「うっ・・・。」

その光景を見ているとなぜだかひどく吐き気がした。

だけど吐き気を抑えながら私はギュエールのもとへと駆け寄ったのだった。