円堂の血を引く私と円堂守・・・ 【second】

６３話・デスタ ページ13

セ「・・・気持ちはわかった。だがこれは気持ちでどうこうできる問題でもないだろう。
ーーーー動け。」

あ「！！」

セ「見つけるんだ。そのブレスレットのはずし方を。」

あ「セインっ・・・！」

セ「言っておくが最初からやっていることだ。この言葉を吐いたからといって何かが変わるわけでもない。・・・とりあえず全力を尽くそう。」

あ「うんっ・・・！」

セ「そうと決まれば資料を探しに帰るとしよう。」

あ「あっ・・・ちょっと待って！！」

セ「ん？」

私は近くにあった大き目の意思を手に持ち、地面に字を書く。

セ「何をしている。」

あ「地面にメッセージを書いてるの！もう少し待っててって！」

セ「・・・そうか。」

私はロココがこの山に登ってくると信じて地面に文字を残す。

「近くで待ってて」と、名前を添えて。

・

・

「天使くせぇと思ったらやっぱりあいつらか・・・」

この前このデスタ様にでけぇ態度をとったくそ女も一緒じゃねぇか。

つぅか何地面に掘ってんだ？

おっ・・・帰りやがった。

デ「いっちょ見てやるか！」

俺はくそ女が彫ったものを見に行く。

が・・・

デ「・・・読めねぇ・・・。」

どうやら字を掘ったみてぇだが、人間の字なんて知らねぇよ。

「何をしているの。」

デ「！！−−−−なんだよ。グラーシャかよ。」

グ「・・・人間の字？」

デ「あぁ。くそ女が彫っていきやがったんだが、読めねぇんだよ。」

グ「・・・くそ女・・・。そう。これは女性の名前なのね。」

デ「は？」

グ「その女性、名前をAというそうよ。」

デ「！！お前読めるのかよっ！」

グ「まぁ、名前のところは少なくとも・・・。」

デ「・・・Aか・・・。思わぬ収穫だったぜ。」

グ「面白いことするなら誘ってね？」

デ「あぁ！？・・・あぁ。気が向いたらな。」

・

・

あ「ないっ・・・ないっ・・・！ないーーーー！」

セ「静かにしろっ！！」

バシッ！

あ「いたっ！！」

私はセインに軽く本で頭をたたかれる。

セインは叩いた癖に、申し訳なさそうな顔になる。

セ「す、すまない！そのっ・・・ついだなっ・・・！」

あ「い、いいよ・・・うるさかったのは事実だーーー」

ブルッ・・・！

あ「！！」

セ「・・・どうかしたのか？」

あ「あ、あぁ・・少し悪寒が・・・」

セ「・・・。」

セインがじっと私を見つめてくる。

あ「・・・セイン？」

そんなセインに疑問を抱く私。

そしてーーーー

６４話・セインの行動→←６２話・再会

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