円堂の血を引く私と円堂守・・・ 【second】

５１話・自己紹介 ページ1

しばらくして、机には豪勢な食事が並べられていた

あ「うわぁ!美味しそう!いただきま〜す!」

私は無邪気に食事に食らいついた

うん!見た目通り味も美味しい!

「口に合うかどうかはわからないが・・」

彼は少し心配そうに尋ねた

あ「とても美味しいよ!わざわざありがとう!!」

私は笑顔で返答した

それに少し安心を覚えたか、彼は微笑ましい顔になった

そんな彼を見ていて一つ疑問に思った・・

背中についている羽は飾りなのだろうか・・

本物なのだろうか・・

そういえば昨日の変な格好の人も羽が生えてたような・・

「ところで・・なぜこの島にいた」

私は急な質問に少し戸惑った

いきなりだったこともあったが、何しろ私も急につれてこられたのだ

返答に迷ってしまう

あ「・・無理やり連れてこられたって感じかな・・気づいたらこの島にいて・・」

「誘拐というやつか・・?」

あ「うん・・そんなところ・・」

「・・名は・・何と言う?」

あ「えっ・・」

「私はセインだ・・君の名は・・?」

う〜ん・・こんな人にまで偽る必要ないよね・・

あ「円堂Aだよ!よろしくね!セイン!」

「あぁ。・・A・・ってよんでもいいかな・・？」

あ「もちろんよ!」

私は少し表情が微笑ましくなった

理由は二つ!仲良くなれそうって思ったのと・・

さっきと態度がうってかわったこと・・

なんだか子供らしさがあるっていう感じだった

コンコンッ・・

「入るわよ・・セイン」

ドアを開き、綺麗な女の子が姿を現した・・

あ「・・・」

あまりの美しさに私は声を失うほどだった

セ「ギュエール・・」

ギュ「お取り込み中のところ悪いのだけど・・ウイネルが呼んでるわ!私が代わりに接待をしておくから、行ってあげて」

セ「・・あ・・・あぁ・・行ってこよう」

そう言ってセインは部屋を後にした

そしてギュエールさんは私を見つめ、私の頬に手を当てた

そして・・優しくニコッと微笑んだのだった

５２話・帰らなきゃ→

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