76・きっとね ページ31
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『私、先に戻るね。恵に会ってくる』
「硝子のとこに居るよ」
虎杖くんの結果なら聞かずとも合格だろう。学長も満足気に笑ってるしと思い、学長に会釈だけして部屋を出た。
『硝子さん、恵居る？』
「居るよー。面会？許可してあげよう」
『ありがとうございます硝子センセー』
お茶目っぽく笑った彼女に仰々しく返す。硝子さんは医務室前に立っている私の元まで来て少し壁に寄りかかった。
「喧嘩でもした？」
『喧嘩というか、私の八つ当たりです…』
「へぇ珍しい」
たまにはいんじゃない？と言って私の頭にポンと手を置く。それから「私は出とくからゆっくり話しな」と言って医務室を出ていった。…気を使わせてしまった…。
というか硝子さん、ちゃんと休んでるんだろうか。今度睡眠薬でも……後が怖いからやめとこう。
「恵ー起きてる？」
側まで寄ってみたが恵はまだ寝息を立てている。
昔は一緒に寝たりもしていたけどお互いが成長してからはそんな事も無くなって、今となっては恵の寝顔は貴重だ。
なんとなく手を伸ばして頬に触れる。前髪を退かして額に手の甲を当てた。…冷たい。
『きれいな顔＿＿っわ』
呟いた瞬間、ぐっと腕を引かれて恵の元に倒れ込む。若干殺気のある目をしてたんだけど。あれ、寝ぼけてらっしゃる？
「だれ…？…Aか」
『はい…おはようございます。ごめんね邪魔して』
「いや、さっき一度起きて…悪い」
そう言って腕を離された。こちらこそと返して起き上がる。
『虎杖くん面談終わったよ。合格だって。会いに行く？』
「いやいい、これから嫌でも会うしな。部屋に戻る」
『そう。じゃあ私も』
二人で医務室を出て、寮までの道を横並びで歩く。
「家入さんは？」
『気を使って出てくれて、どこに行ったかは…』
「じゃあ礼はまた今度だな」
『そうだね』
「……俺に用があったんじゃないのか？」
『…んー様子見に来ただけ』
そんな会話を繰り返して、足を止めた。
流石に女子と男子では部屋は離れてるので、私はここまで。またねと手を振ると、その手を掴まれる。
「…勝手にいなくなるなよ」
口走った件には触れないのかと思ったけど。
うんと頷いて、一度手を握り返して、離す。
「げ隣かよ」と言う恵の声を聞きながら私の部屋へ足を進めた。
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藤宮(プロフ) - 43 −ヨミ−さん» 初めまして。えっ…めちゃくちゃ嬉しいんだが？！？！私がこだわってる所に気付いてくださって…どうしよう嬉しい！ありがとうございます！頑張ります！ (2021年11月19日 11時) (
レス) id: 9fd58b0bd3 (このIDを非表示/違反報告)
43 −ヨミ−(プロフ) - 初めまして、コメント失礼致します。物語の展開や設定、キャラ間でのそれぞれの感情とか滅茶苦茶素敵でした…！！本当に魅力的で、思わず見入ってしまいました´`* 応援しております、土主様の無理の無い範囲で更新頑張って下さいませ…！！ (2021年11月19日 1時) (レス) id: 1d67640196 (このIDを非表示/違反報告)
藤宮(プロフ) - プスメラウィッチさん» 初めまして。う〜〜んオチはすっっごく迷ってるところでして…ご意見聞けて良かったです！ありがとうございます！！頑張ります！ (2021年10月10日 21時) (レス) id: 9fd58b0bd3 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願い出来ますか？続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年10月6日 10時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
藤宮(プロフ) - 通りすがりの誰かさん» わざわざ応援してくださりありがとうございます!!嬉しいです。任命式、無事に成功しました〜！！ (2021年1月6日 0時) (レス) id: c231945d30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤宮 | 作成日時：2020年10月28日 20時
