67・杉沢第三高校 ページ22
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『ねぇ恵、私の顔見て』
「見えてるからこそだろうが」
いやおかしい。私のことちゃんと分かってるくせに玉犬出してくるのはおかしい。なんで？私は不審者だったの？…それは悟のポジなんだけど。
朝食が出来る頃に恵が起きてきたので『おはよう』と声をかけたら、恵は私を私と認識すると同時に式神を出した。
敵がおたまを持った私だったから二匹とも戸惑ってるよ。ごめんね。
「何でお前がいるんだ」
『…君を手伝いに？』
「いらねぇ」
『念には念をってことでね』
恵も早く帰りたいでしょ？と聞くとあまり納得していない表情のまま玉犬を解き、洗顔をして来て席に着いた。
よかった…取り敢えずは命拾いした…。
「お前の分は？」
『食べてきたよ』
さぁほらお食べ、と急かす私に気を悪くすることも無く、恵はいただきますと手を合わせてから箸をつける。そしていつものように「美味い」と小さな笑みを零した。
それが嬉しくて私も笑う。
＿＿＿＿＿
『似合ってるよ、すごくかっこいい』
制服に着替えた恵を見ればびっくり、違和感が働かない。
似通った言葉ながらも褒めちぎる私に恵は一言「新鮮だな」と言った。確かに二人で他校の制服を着ることになるとは、まるで普通の高校生みたい。
宿儺の指の回収に集中するとして、周りにはバレないよう普通を演じれば良いんでしょ？…なら、小中学校と大して変わらないな。
「…Aも、似合ってると思う」
ふと、恵が口にした。特に何、というわけでもないのに嬉しくなる。
『うん、ありがと』
いつもとは違う任務だし…
………ちょっと楽しんじゃおうかな。
とは思ったものの、恵とは違うクラスになった私。
＿杉沢第三高校
『東京から来ました、夜鎮Aです。どうぞよろしく』
人当たりの良く見える笑顔を浮かべて典型的な挨拶をする。拍手と共に好奇心の目がこちらを向いた。…んー、特に気にするべき子はいないかな。
「じゃあ席は＿＿」と言う先生の指示に従った先には空席が一つ。
『よろしくね。…まだ教材は届いてないから、見せてもらえる？』
席に着いて隣の男子に問えば、彼はもちろんと頷いた。そのまま人懐っこそうな顔で笑う。
「俺は虎杖悠仁、よろしくな！」
…チリッ、と呪物の気配がした。
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藤宮(プロフ) - 43 −ヨミ−さん» 初めまして。えっ…めちゃくちゃ嬉しいんだが？！？！私がこだわってる所に気付いてくださって…どうしよう嬉しい！ありがとうございます！頑張ります！ (2021年11月19日 11時) (
レス) id: 9fd58b0bd3 (このIDを非表示/違反報告)
43 −ヨミ−(プロフ) - 初めまして、コメント失礼致します。物語の展開や設定、キャラ間でのそれぞれの感情とか滅茶苦茶素敵でした…！！本当に魅力的で、思わず見入ってしまいました´`* 応援しております、土主様の無理の無い範囲で更新頑張って下さいませ…！！ (2021年11月19日 1時) (レス) id: 1d67640196 (このIDを非表示/違反報告)
藤宮(プロフ) - プスメラウィッチさん» 初めまして。う〜〜んオチはすっっごく迷ってるところでして…ご意見聞けて良かったです！ありがとうございます！！頑張ります！ (2021年10月10日 21時) (レス) id: 9fd58b0bd3 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願い出来ますか？続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年10月6日 10時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
藤宮(プロフ) - 通りすがりの誰かさん» わざわざ応援してくださりありがとうございます!!嬉しいです。任命式、無事に成功しました〜！！ (2021年1月6日 0時) (レス) id: c231945d30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤宮 | 作成日時：2020年10月28日 20時
