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罪はたち あまり ここのつ ページ31

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川内さんから聞いた話はこうだった。


その友達が家に帰る途中、路地裏に引きずり込まれて暴力を受けたと。


相手の詳しい容姿やその人の言っていた言葉で一人の人物の姿が段々と浮き彫りになる。




(……いや、ありえない)




だって、アイツにとっては何の利益も価値もない行動のはずだ。動機だってない。

そう、あるはずが無いのだと分かっているのに私はどこか確信を持っていて、手に嫌な汗をかいた。



だって、その人には決定的特徴があるのだ。




(透き通る程に美しい彩の、空色の瞳…)




_その時。静かに襖が開いて、彼が顔を覗かせる。




『こんにちは、五条』

「…ンだよ。珍しい」




控えめに笑えば、五条は不思議そうな顔をする。

ここは五条家の一室。話があると先に知らせてから来たので、大人しく座ってくれた。




『ねぇ五条、最近さ、何かあった?』




例えば、喧嘩とか…。


思い切って聞いてみたら五条は案外、普通の表情をしている。流石に目の色だけで五条だと判断するのは軽率だったのだろうか。

でも間違ってるとは思い難い。




「……オマエさぁ、聞き方下手くそ過ぎ」

『えっ、』




表情も変えずにそう告げられた。つまらなそうな、呆れたような目で私を見ている。…てことはやっぱり五条なんだ。なんで、あんなこと…。




「その様子だと誰かに聞いたんだろうけど、本人に直球で聞くのはねぇだろ」

『それは、私もちょっと思ったけど…』




何もそんなに言わずとも…。


あぁ、ダメだ。もう既に話の筋を変えられそうになっている。

どうせもう聞いてしまったのだからこのまま直球で質問しても大丈夫だろうと、話題を変えられる前に私は口を開いた。




『五条、なんであんなことしたの?』




その質問に、彼は暫し視線を漂わせる。答えを探しているような仕草だ。




「別に…アイツが俺の癪に障っただけ」




だけ、って…。




『じゃあ、なんで、私に手を出したら_なんて言ったの?』




小さな声で問う。五条を見れば、彼も私を見ていた。視線が交わって、空色の瞳には少し不安そうな私が映っている。


なんでそんな顔をしているのかは、私にも分からない。




『だって…、』




こんな考え、バカバカしくて自意識過剰かもしれないけど。それでも、五条が、





(私を心配してるみたいじゃん…)

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藤宮(プロフ) - 暁郗さん» 母 は 強 し 。……そう、母は強し……母は強し……コメント……ありがとうごぜェます……。 (2021年2月23日 20時) (レス) id: cdb1df32dd (このIDを非表示/違反報告)
暁郗 - 母 は 強 し 。 (2021年2月23日 13時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
藤宮(プロフ) - かわさん» えー?!同じ苗字ですか?!めっちゃミラクルですね!何だか私も嬉しいです!! (2020年12月31日 21時) (レス) id: c97ecbdc86 (このIDを非表示/違反報告)
かわ - まさかの同性の人が出てきて嬉しかったです!現実でも同じ苗字の人と親戚以外であったことがないので! (2020年12月31日 17時) (レス) id: e92a741f95 (このIDを非表示/違反報告)
藤宮(プロフ) - mimiさん» 悪いなんて!むしろ丁寧じゃないですか!凄く褒めて下さるのでめっちゃ嬉しいです。どうぞお楽しみ下さい!!! (2020年12月5日 19時) (レス) id: c231945d30 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:藤宮 | 作成日時:2020年4月22日 0時

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