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「ハ？」
何を言っているんだこの人。
そんなこんなで米屋先輩の話をしぶしぶ聞くことになったわたしは開口一番間抜けな声を発する。
正直かなり失礼な相槌であることに間違いないのだが、そんなことを気にしていられるほど肝が据わっていないわたしにとって、その話は到底理解の出来ないものだった。
「も、もう1回言ってもらってもいいですか？」
「？おう」
もしかしたら聞き間違いかもしれないし、もう一度ちゃんと聞こう。
「今三輪隊で人型近界民と関わってる疑いがある人間を監視してんだけどよ、もしそれが事実だと判明した場合秀次が黙ってねーだろ？」
「はい」
「もしそうなったらオレたちはその近界民といっちょバトることになるわけだ」
「はい」
「そんときに遠隔からの援護班が3人欲しいと思ってさ。でもウチの遠距離担当は古寺と奈良坂の2人だけだろ？」
「はあ」
「だからその残りの1人を元チームメイトのお前に頼みたいってわけ」
「ハ？」
もう一度言おう。
な に を 言 っ て い る ん だ こ の 人
てか全然聞き間違いじゃなかったわ。わたしの耳は至って正常だった。
とりあえず内容をまとめると、『近界民ぶっ倒し計画におめーも参加しろ！』ってことでしょ？冗談じゃない！！
まず近界民と関わっている人間がいるってだけで驚きなのに、さらにはその人型近界民との戦闘に加われだって？鬼か！！いきなり人型近界民と戦うとか難易度高すぎるよ！！
「つまり初対面でドンパチやるってことでしょ！？」
「気にするとこそこか？」
「とにかく無理ですよそんなの！！」
小心者のわたしには到底無理な話だ。残念だけど(思ってない)お断りしよう……
「なー頼むよ〜オレとお前の仲だろ〜」
「そんな仲になった覚えありませんって！」
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作者名：藤丸 | 作成日時：2023年2月26日 23時
