Another Time

【稜雅】これからも #1 ページ3

【稜雅】その心は？ Another story

「こんちはー」

放課後、サークルにやってきたのだけど

『うっす』

「あれ、船津君だけ？」

1番奥の席で携帯を弄ってる船津君だけ。

そう、いつもならうるさい先輩たちが誰もいない。

「先輩たちは？」

『まさかの全員欠席だって』

「え！？」

私が来るころにはガヤガヤうるさい先輩が全員欠席？
まさかそんなはずはない…

今日は行事なんてないし…。

「何があったの？」

『うーん、俺が聞きたいところかな笑』

ちょっと苦笑いして再び携帯の画面に向かう。

どうしよう…小笠原君がいてくれたら少しは楽なんだけどなあ…

「あ、小笠原君は？」

『急きょシフト入れられたって』

んなあああ！！？？

あるのか！？こんなことってあるのか！？


船津君と二人きり…
これはチャンスだ、でも私は完全に無計画だ。

どうしたらいい。

そう考えながら船津君の席を1つ分空けて座る。

船津君はずっと携帯見てるし…話題もない。



『あ、あの…』

特にやることがないため私も携帯を弄っていると
突然話しかけられて少しびっくりした。

「なに？」

『活動できないわけじゃないけど
　その、お開きにしてどっか食べにでも行かない…ですか？』

ああ神様仏様ありがとうございます…！

まさかこんな展開になるとは微塵も思ってなかった。

これはデートってことでいいのかな、いいよねそうだよね、うん←

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