◇盲目の歌姫 ページ33
「A!Aはいるかい?」
「わっ…どーしたの?そんな慌てて…。彼女なら部屋にいるけど…」
往生堂の扉が開くと少々慌てた行秋が入って来た
カウンターで作業をしていた胡桃が直ぐ彼女を呼びに行くと、奥から彼女がやって来た
『行秋?ごめんまだ本読みきってないの』
「今日は本を持って来た訳じゃないんだ!ちょっと来て欲しいんだ」
『えっ、良いけど?』
「あ、私も着いて行っていい?」
「あぁ、構わないよ。兎に角来てくれ」
そう言われ、二人は彼に連れられて行くと
掲示板がある場所へと連れられる。そこには人集りがあり少し大きめな張り紙が掲げられていた。
「えーと何々……。今年の海灯祭は璃月港を更なる貿易港とし、より一層賑やかな催しを行おう予定です。露店やイベントの開催と大会、各種目などご提示案がありましたら璃月七星までご一報下さい…。何だ海灯祭か」
『海灯祭?』
「毎年春頃になると新年を迎えて初めの満月の夜に行われる璃月の伝統的な大きなお祭りがあるんだ」
『お祭り……』
「そのお祭りの時にAが歌う姿が浮かんだんだ!素敵だと思わないかい?」
『歌………Σえっ歌うの⁈えっ無理だよっ』
お祭りと言えば人が沢山来る。そのような人が集まる場で
人の目が自分を認識する事が非常に恐ろしい…
「無理強いはしたくないんだけど、君の歌声は人を導き、清らかにする。とても心地良い…海灯祭と言う舞台にピッタリだと思うんだ…」
『買い被り過ぎだよっっ(焦)わ…私そんな大それた事出来ないよっ…人前で披露する程の技量でもないしっそれに…』
「それに?」
『……は……恥ずかしぃ…』ボッ
かっ…可愛いっっっ
「ん…んんっ……僕の時は歌ってくれたじゃないか」
『そ…それは行秋だからだよっ!全く知らない人とかの前で歌うのは恥ずかしいのっ』
ここに居る全員思った
普通逆じゃない?……と、
『そっそれにっ私の歌聞いたら火傷するよっっっ』
別に良いのでは?
うっかり私の言葉で元素爆発しちゃうかもしれないからねっ!
「あはははははははは」
「ちょ……あはははっ」
大声で真面目に言うものだから
周りの知った者も釣られて笑ってしまう
『何で笑うのっ⁈』
「その勢い良いわね!では彼女が歌えるように手配しましょう」
『⁈』
143人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
葉(プロフ) - nanoさんご指摘ありがとうございます!鍾離先生の二人称を意図的に変えています!後程空君も出て来ますし、夢主ちゃんをより一層特別に感じて欲しいからです!モヤモヤさせてしまって申し訳ありませんっ (2023年2月15日 7時) (レス) id: b63a4d1e18 (このIDを非表示/違反報告)
nano(プロフ) - 余計な事だったらすみません!おそらく鍾離先生の二人称は(君)ではなく(お前)だと思われます(汗)でも個人の解釈で変更しているのならすみません…ずっとモヤモヤしてたので!お話はとても面白いです (2023年2月14日 21時) (レス) @page21 id: bd4e1a1598 (このIDを非表示/違反報告)
葉(プロフ) - ほのかさんありがとうございますっっ!とても励みになります!嬉しいっっ更新頑張りますね!♪ (2023年2月8日 19時) (レス) id: b63a4d1e18 (このIDを非表示/違反報告)
葉(プロフ) - 苺さんごめんなさいっっっ外したつもりが、外れてなかっっっったっっっっっ外しましたっっっ何度もすいませんんんんんっ (2023年2月8日 19時) (レス) id: b63a4d1e18 (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - 最高に面白いです!!!更新されるたび吹っ飛んだこっちきますね!応援してます! (2023年2月8日 18時) (レス) @page3 id: 5ab7e5fc20 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紺翠 | 作成日時:2023年2月7日 22時