◆異界の神◆二章【原神】

◆反省 ページ18

『う……』


目が覚めると明朝…、鳥の囀りと共に目が覚めると
昨日子供の様に泣き喚いた自分を思い出し、包まる(くる) 布団の中で唸りを上げていた


どうしよ…凄い泣いた覚えがあるけど
記憶が部分的にしかない…

どこから夢で、どこから現実？
鍾離さんに泣きついたのは覚えてるけど、何言ったか全く覚えてない…

めちゃくちゃ怒ってたよね？
私ちゃんと謝ったけ？何ならここまで帰って来た記憶もない…

まぁ、彼が連れて来てくれたんだろうけど


考え過ぎて頭から煙でそう…




コンコン​…

「A起きているか？」


『Σっ⁈………寝ていマス』


「起きているではないか(笑)入るぞ？」



『……』


気まずい……


返事をせずにどう返事をしようか悩んでると
ゆっくりと戸が開く音が聞こえた…


「A？」

『……』

「A…」

『…』


バッ​！！──────



『キャッ……あ…』ボボボボボボ




引っ剥がされた……ダメっ…は…恥ずかしっっっ


顔に火が付くくらい恥ずかしかった
火が照るとはこの事



「っ………(悶)お……おはよう」



『お…オハヨ…ゴザイマス』ボボボボボボ


カニを茹でた様な真っ赤な顔…察した彼は
余りの可愛さに自身も照れてしまう…


『な…ななな何か用ですかっっ』


「堂主から起こして来いと言われてな…顔が赤いぞ」


『は…恥ずかしくてっ……昨日思いっきり泣いちゃったからっ』ボボボボボボ


「あぁ…俺は寧ろ嬉しかったがな？ふふっ…」

『え？…わっ！』

いきなりグィっと手を引かれた
そのまま彼の胸へと引き寄せられるとそのまま抱えられた


「俺は君がいつも嫌な目に遭ってるかもしれないと思うと、落ち着かない」

『…すいません』

「怒ってるのではないぞ？昨夜みたいな出来事が起こってしまうと、冷静さを欠いてしまう…それ程お前の事が大切だと言う事だ」

『……本当？』

「あぁ、だから「ねぇ〜起こすのにいつまで掛かってる……の…」



彼の腕の中で真っ赤になっている彼女と


彼女を抱えたまま声の主を見ている彼


此方を見て固まっている堂主



『ふっ…ふーたぉ…こっこれはっっ…』ボボボボ

「堂主。すまないもう少しでそちらへ向かう」



「………ごゆっくり♪」パタリ



そぉっと扉を閉めた…



『う……ぁ…』ボボボボボボ
「ふふっ」

『ふふっじゃない！』

◇採取→←◇人目6

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す