03.どうしてこうなった ページ4
――――――――――――――――――――Aside
まさか先輩にそんなこと聞かれるなんて。
貴「ももももちろんです!!私1年ですし!!!」
絵「えっ!」
侑「1年?!」
…え?
絵「同い年かと思ってた…」
侑「な…」
貴「…えっと、1年C組の芳野 Aです、ほら」
生徒手帳にしっかりと記されている私の生徒番号
絵「…ほんとだ」
侑「まじかよ…」
そして―――
貴「あの…先輩方…」
絵「ん?」
貴「………最終バス、行ってしまったんですが…」
目の前で閉まるバスのドア。
無情にもバスは走って行った…
絵侑「「うそぉおおおおおお!!!!!」」
無論、私も叫びたい気分でいっぱいだった
私の家にいくには今のバスの終点が最寄りのバス停で
そこから電車に乗らなければならないのだが…
貴「20:30…終電は間に合わない気がする…くぅ」
最寄りのバス停までは歩くと2時間くらい。
電車も終電に間に合うか間に合わないかのギリギリで
絵「…Aちゃんの家って遠いの?」
貴「は、はい…家は町田にありまして…」
侑「1時間くらいかかるじゃんか」
貴「…えぇ、ここのバス停から駅に行くまで歩いて2時間くらいなのですが…」
侑「俺らの家に泊まってけばいいんじゃねぇか?」
貴「…え?」
絵「あ、それいいかも。」
貴「え?…えぇ?」
侑「じゃあ、俺から兄貴たちには電話入れるから」
絵「よろしくね」
・・・
あぁ、叫びたい
どうしてこうなったぁーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!
絵「あ、おうちに電話入れた方がいいんじゃない?」
貴「あ、私一人暮らしなので大丈夫です」
実は地元は長野県の私。
親の反対を押し切って上京してきた私。
もちろん理由があって―――
侑「つばにぃが車で来てくれるってよ」
絵「よかったぁ」
貴「…わ、私が行っていいんですか?」
絵侑「「オフコース!!」」
お母さん、どうやら私はすごいことになってしまったようです
絵「ところで…なんでAちゃんは一人暮らしなの?」
侑「そうなのか?」
貴「えっと…」
私は迎えがくるまでの暇つぶしになるなら、と二人に話すことにしました
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S - とてもいいお話ですね♪これからも頑張って下さい!! (2014年5月11日 13時) (レス) id: bcec243cdc (このIDを非表示/違反報告)
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