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#003 part>6 ページ18

赤「Aちゃんって・・・耳弱いんだね」

といい、クスッと笑った。


『・・・っ!!』





赤「・・・すんげーからかいがいがある」


『っ、離してっ!!』



私は赤ティンさんの手を振りほどき、その場から海に逃げていった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


海に戻ると日が陰っていた。



さっきまであんなにいい天気だったのに・・・。

海風も少し冷たく感じられる。



り「おーい!」

『あ、りぶさん。』


すると、そこにりぶさんが走りこんできた。なんだか、ひどく慌てている様子だ。


り「天月君を見なかった?」

『え?天月君?
さっきまふ君たちと別れてからは見てないですけど・・・。
どうかしたんですか?』

り「それが、姿が見えなくなっちゃって」

『ええ!?』


それは大変!


『手分けして探しましょう!』


り「ああ・・・」



するとそこに、まふ君、そらる君、赤ティンさんがやってきた。


わたしたちの不穏な様子を察したのか、そらる君が、


そ「・・・何かあったの!?」

と、聞いてくる。



りぶさんが説明すると、3人とも顔付きが一瞬で変わった。


天月君はふわふわしてる感じの男の子だから、ちょっと心配だ。



そ「とりあえず別れて探そう。」


そのとき、ぽつり、と雨粒がわたしの頬を叩いた



「雨!?」


お天気崩れ始めてたもんね・・・。
ますます、天月君が心配だ。


そ「Aちゃんはホテルに帰っていたほうがいいよ」

『・・・わたしも一緒に探します!』

そ「でも、こんな雨の中じゃ危険だし・・・」


そらる君は私を心配してくれたのかそう言った。


『大丈夫です!!』



私はきっぱりと口にする。
私だけのんびり見学なんて出来ないよ!


そ「・・・」


そらる君が私をじっと見つめる。
わたしもその目をまっすぐに見つめ返した。

すると、そらる君は諦めたようにふっと口元をほころばせる。



そ「じゃあ、まふ君達は海の方を探して。
Aちゃんは俺とホテル近くの森の方を見てこよう。」


みんながその言葉を合図に、それぞれ散っていった。

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作者名:ぱんだ | 作成日時:2013年12月25日 13時

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