【ｲﾅｺﾞ】頼むから嫌ってください

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　 「Aさぁん？
　 あのぉ、ちょっと屋上にきてもらえるぅ〜？」


　 「別にいいよ」


　 「あらぁ。素直なのねぇ♪」


　 「でしょ」


　

出ました寒凪。朝から吐き気((
霧野に「行くな」と口パクで言われるが
今「いいよ」って言っちゃったもん。


どうせなんかされるんでしょ？
寒凪の考えることなんか分かってる。


でもここで行かなかったら
逃げたも同然ですよね、えぇ。
そんなの私のプライドが許さない。


　

　 「俺も行く」


　 「いや、いい。
　 声かけられたのは私だし」


　 「でも･･･っ!!」


　

必死に止めようとする霧野を
「何でそこまでして･･」というような目で見る
神童や浜野。あと倉間。


そうだよね。
３人はあの事しらないもんね。((腹事件


　
足早に教室を出て行った寒凪を追いかけ
屋上へ向かう。


さぁ、生卵でもなまごみでも
かけれるもんならかけてみろよ。
そんな勢いで屋上の扉を開ける。


　


　 「あんた、ほんと馬鹿ね」


　 「は？」


　 「何されるか分かってないの？」


　 「ごめんなんとなく分かってるから」


　

ふぅ〜ん･･、
と言いながらそこらにおいてあったバケツを手に持つ。


全てのことを悟った後、
「うっわ着替え持ってきたらよかった」
と後悔する。

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