【FAIRY TAIL】翠玉の恋Ⅴ (ページ3)

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オーガストページ3

Aside

A「神竜の鉄拳‼‼」

当たったものの、なぜかオーガストは無傷のままだった。

A「は?そんなのあり‼?」

オーガストが強いのは知っていたがまさかここまでとは思わなかった…などと思っていると投げ飛ばされてしまった。

A「ぐっ」
オーガスト「私に勝つ事など不可能だ」

不可能かどうかはやるまで分からない。

ミストガン「それはどうだろうな」
A「ミストガン⁉なんで⁉」
ミストガン「Aの事だからこんな事だと思って急いで家に帰ってこれを持ってきたんだ」

その手には前に使っていた杖があった。

オーガスト「その体で何が出来る」
ミストガン「何って…戦いに来た以外ないだろう」
A「無茶だよ‼」
ミストガン「私はもうAの側を離れないと決めたんだ」

今のミストガンの目は私が見てきたどの目より強い眼差しだった。

A「私は…‼」

その時"奴"の気配がした。

オーガスト「時間切れか…」
A「この感じって…」

間違いなく"奴"だ。

オーガスト「アクノロギア。
奴が来る前に陛下が妖精の心臓の魔力を吸収しておれば…あるいは違った結末になったかもしれん」
A「まだ結末が決まった訳じゃないでしょ」
おか「あれは人々の未来を黒く染める闇の翼」
A「ゼレフだって一緒よ」

オーガストとのにらみ合いが続く。

オーガスト「陛下は人々の未来の為に動いておる」
A「あれは違う」
オーガスト「わからずともよい。私だけが理解していればそれで……」
ミストガン「ふざけるな‼‼どんな正義だろうと戦争していい理由にはならない‼‼
それに私は正義などどうでもいい‼‼Aと…仲間たちと笑って過ごす…それが一番大切な時間なんだ‼‼」

それは私が聞くミストガンの二度目の本音だった。