【忍たま】永遠の約束2

96　二人だけの秘密の段 ページ47

『んー……』

目が覚めると目の前には勘ちゃん。


そうだ。昨日の夜一緒に寝てたんだ。


「あ、おはよう」

『勘ちゃん！おはよう！』

「みんなまだ寝てるみたいだね」

『そうだね……起こそうか？』

「ううん、まだ……起こさないで」


『うん……』


どちらも話したりはしなかった


けど、沈黙を破ったのは勘ちゃんだった。


「Aはどっかに行っちゃうのかな……？」

『え……？』

「三郎とどっかに行っちゃうのかな？」

『……行かないよ？そ、それにまだ三郎と一緒にいるって決まった訳じゃないからね？』


「そっかぁ……」

『どうしたの、勘ちゃん。さっきから変だよ？』



「変なのは……Aのせいだよ」

『私の？』

「Aが好きすぎて変になっちゃったんだよ。


昔から、一年生の頃から、初めて会ったあの時から」


『……』

「兵助よりもずっと前から、俺が声かけたかったんだ。

一番最初に、友達になりたかった」

『勘ちゃん……別に、一番じゃなくていいじゃん……


今、みんなで仲良しでいられるだけでいいんじゃないの？

私は、みんなで仲良しがいいよ？』

「……うん、そうだね」


(この思いは、抑えなくちゃ)


続

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