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第76話 ページ36

リベラside

長い時間が経った。

ラサゴベアが倒れて

ずっと失望してたら

外で大きな音がして

気配で魔力持ちが来たってわかって

リニャーノが抑えるために部屋を出て

外の会話は聞こえるか聞こえないかぐらいだったから

何を話してるか、魔力持ちが誰なのかはわからない

ただ、聞き覚えのある声。

その声は、とてもミオとレナ似ていた。



...ふっ。まさかね。

2人がこんなところにいるわけないのに

失望しすぎておかしくなってしまったかな。



会話に興味はない。

何も考えたくない。

わたし

何やってんだろう

何で生きているんだろう

もう嫌だな

動きたくないし

考えたくもない

そう思ってた







なのに

突然

ルナナの大きな声が耳に入った。


「マナ様が...倒れられたんです!!」

「意識がなくて...ベッドにはお運びしたのですが...」



嘘でしょ?

マナが

倒れた?






わたしのせいだ

きっとそうだ


また人を傷つけた

「息も荒く」

リベラ「っあ゛あ゛ああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

何をどうすればいいの

私は何をすれば正解なの

キリト


助けてよ・・・!!!







コンコン

突如、ドアがノックされた。

誰?


怖くて答えられない


しばらく黙ってたら、扉の向こうから声がした。


「リベラ様。」



あぁ、キリトだ。


キリト「リベラ様?」

リベラ「っ...」





涙が突然溢れてきた。

だけど必死に声を絞り出す。


キリト「リベラ様?」

リベラ「キリト・・・」

キリト「リベラ様」

リベラ「怖いの」

キリト「リベラ...様...」

リベラ「怖くてたまらない...」

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー
No side


リベラの声は、そこで止んだ。

するとキリトはゆっくりとリニャーノたちの方に体を向けた。

キリト「おそらくマナ様が倒れたのは疲労です。おおごとにしなくていい。もちろん、救急車も呼ばなくていい。」

ルナナ「はい。」

キリト「マナ様のお側にいてあげなさい。」

ルナナ「はい!」


そう勢いよく返事して、ルナナはマナの部屋に向かった。


そして、キリトはすっと背を曲げ、

美しいお辞儀をした。

キリト「・・・失礼します。」


そういうと、キリトは顔を上げ、静かに言った。

キリト「御用は、また後日。」


ガチャ

リベラの部屋のドアを開け、そっと部屋の中へと入っていく。


ーーバタン


レナ「リベラ...」

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fruit(プロフ) - アリスティーナさん» 嬉しいコメントありがとうございます!!こんな昔の作品を掘り起こして頂いて、しかもそんな素敵なお言葉ありがたい限りです...少しずつ暇を見つけながらまだまだ修正していく予定ですので、もっと上手くかけるよう頑張ります。コメントありがとうございました! (2021年6月1日 17時) (レス) id: 9e79a81734 (このIDを非表示/違反報告)
アリスティーナ(プロフ) - 面白いです!!!!書き方教えて頂きたいくらいです!! (2021年5月31日 12時) (レス) id: c1ac6cc63c (このIDを非表示/違反報告)
fruit(プロフ) - あいさん» お返事遅くなってしまい申し訳ありません...!とても嬉しいお言葉、本当にありがとうございます!少しずつ直しておりますので、もっと素敵なお話にできるよう頑張りたいと思っております。どうぞこれからもよろしくお願いします! (2021年2月27日 4時) (レス) id: b2a1d0f311 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 素敵な話ですね (2021年1月19日 17時) (レス) id: 1883dbefc1 (このIDを非表示/違反報告)
fruit(プロフ) - 月夜桜さん» おおーーありがとうございます!とても嬉しいです!! (2018年1月14日 19時) (レス) id: 1c29b9fd37 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:fruit | 作成日時:2016年8月11日 0時

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