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【善逸視点】

「ねぇ、善逸。ここからどう行くの?」

いや、分からないんかい…。

「そこの角を右。」

答えると足早に歩き出す星羅ちゃん。

しかし、曲がると道が分からないのでピタリと止まって待っている。

「遅いなぁ。『鬼殺隊』なんでしょ?」

ぶーぶーと文句を言う星羅ちゃんはご不満そうだ。

「まぁ、そうだけど…。」

なんで俺、星羅ちゃん連れてきたんだっけ?

「善逸、止まって。」

ふとそんな風に星羅ちゃんが言った。

よく耳をすますと『鬼』の音。

「ぎゃああアァ!!」

星羅ちゃんに抱きつくと草むらに突き飛ばされた。

「…なんだよ、鬼か。叫び声が聞こえたと思ったのによ。」

「鬼は、人を食べるの?」

息を潜めて声を拾う。

「なに当たり前のことを聞いてんだ?」

「…ッ、なんで!?」

「どけ、餌を探すのに忙しいんだよ。」

「答えて!」

「うるせぇな!」

星羅ちゃんを怒鳴り飛ばす鬼。

するとーーー



血鬼術 言霊呪縛・吐露



血鬼術の気配。

「答えなさい。」

彼女を取り巻く音が変わった。

絶対的王者、逆らうことを許されぬ音ーーー。

「ヒィ…ッ!?お、俺は別に普通のことをしてるだけでっ!!」

「人を食べることが?」

「そっ、そうです!」

「善逸の記憶も…何もかも本当だったの……?」

彼女が軽くフィンガースナップすると鬼のグシャッという生々しい音が聞こえた。

「な、ななな仲間じゃなかったの!?」

「え?こんな木偶、私の同胞じゃないでしょ。」

恐らくまだ死んでいないであろう鬼の残骸を蹴飛ばし
て普通の顔をする星羅ちゃん。

やっぱりこの子は…鬼なんだ。

そう思う。

「そ、そう。」

しばらく無言で歩いていると、藤の家に着いた。

ここで夜を明かそう。

俺は星羅ちゃんに怯えながらも休むことにした。

作者より。→←2



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みるくプリン(プロフ) - お待たせしてすいません!「イベント参加者様の作品をアドバイスさせて下さい!」と言う作品に書かせて頂きました。読んで頂けると嬉しいです。それと、右の☆をポチらせて頂きました。 (2020年6月7日 16時) (レス) id: 7db76bcf0c (このIDを非表示/違反報告)
茶々(プロフ) - SAKURAさん» よろしくお願いします。 (2020年5月17日 12時) (レス) id: b0c1420774 (このIDを非表示/違反報告)
SAKURA(プロフ) - 面白かったです!お互い同じイベントに参加してるのでお互い頑張りましょう!ちなみに、私も鬼滅の刃の作品で参加してます。 (2020年5月17日 12時) (レス) id: 1821f7acac (このIDを非表示/違反報告)
未来 ☆ - 茶々さん» 私の作品がわからない場合は、私の作品名を教えますか? あとからすみません。 (2020年5月17日 8時) (レス) id: f12d7ff414 (このIDを非表示/違反報告)
茶々(プロフ) - 未来 ☆さん» ふわわ、ありがとうございます。こんな本当に駄作で文章力も未熟ですが、これからもよろしくお願いします。はい、見に行きますね。 (2020年5月17日 8時) (レス) id: b0c1420774 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:茶々 | 作成日時:2020年5月8日 13時

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