虚像の国の人魚姫【あんスタ】

人魚姫はハープを奏でる ページ6

はぁ…中々プロデュースも大変だな…

もっと頑張って、あんずちゃんや皆に迷惑かけないようにしないと！

そう意気込んで、音楽室の扉を開く。

今は授業中…というか自習中だ。基本は自由に練習とかしていいことになっている。

前の時間に音楽室に忘れ物をしてしまったので、取りにきたのだ。

「…あ」

音楽室にはハープがある。たまたま出ているのをみて

「…ちょっとならひいてもいい、かな？」

ここは防音だし、今人いないし…と結論付けてハープに手をかけた。

ふわりとハープ独特の優しい音が広がって、そこからは何も考えずにひいた。

一曲ひき終えて、

「…あ！時間やばい！」

慌てて音楽室から抜け出した。



「…ふぁふ…なんだろ、さっきのハープ…すっごい安眠できた…誰がひいてたんだろ…」

聞いていた人がいることは知らない。

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