＊ ページ28
渡辺『さーて、はじまったか』
宮舘『電気消すよ、ダウン』
辺りが一斉に暗くなる。
宮舘が操作して電気を消したのだ。
今宵は満月のようで、ただ月の光だけが会場を照らしていた。
小さな悲鳴があがったのはどこからだっただろうか。
必要最低限の箇所のみを斬り捨てて行き、ほとんど声をあげさせずに倒していく。
存在に気付いた時にはもう遅い。
目黒｢ばーか｣
そう小さく嘲笑いながら、まるで舞うように。
目黒は、影から影へ自由自在に移動しながら敵をなぎ倒していった。
残った敵は4-5名。
そのタイミングで、電気がつく。
目黒｢流石に可哀想だなって思ったから…ハンデあげるね｣
黒いマスクとハットで顔を隠した男──目黒が、ナイフを弄んで立っていた。
隠れている女性に気づいたのは、偶然か。
｢動くな！動いたらこの女殺すぞ！｣
4人が吹き出したのは言うまでもない。
｢な、何がおかしい！｣
深澤｢いや、何がおかしいって…ねぇ？｣
阿部｢流石にそんな間近だと気付くと思ってた｣
岩本｢これは色んな意味で優勝だわ｣
目黒｢もう喋っていいよ｣
佐久間｢俺だって好きでこんな格好してるんじゃねー！｣
刺客は目を丸くしている。
そりゃそうだ。ゆるふわロングの髪にピンク色のドレスを着ている｢女性だと思っていた｣人が、いきなり男の声で蹴っ飛ばしたらそりゃあ…。
深澤｢はぁーあ、面白かった｣
阿部｢て訳で後は2人で頑張れ｣
佐久間｢え、嘘でしょ｣
岩本｢俺スイーツ堪能しとくから｣
阿部｢手、応急処置でいい？｣
岩本｢いいよ。てわけで2人で頑張れ｣
目黒｢いい、俺1人でやる｣
阿部｢おっ｣
目黒｢｢レディ｣に手を煩わせる事はさせないよ｣
S隊、全員大爆笑である。
目黒はマスクの下で笑いを押し殺しながら、長い足とナイフで残りの敵を一掃する。
目黒もこの状況を楽しんでいるのだ。
しかも調子に乗って時折佐久間(女装)を守るような行動を取るのだから、綺麗に深澤たちのツボをかっさらっていった。
＊
さて、結論から言うならば、A隊隊長は極刑に晒された。
向井とラウールが会場付近で待機していたのを皆は覚えているだろうか？
あの混乱に乗じて、事を進めていたのはS隊の方。
王宮に、A隊隊長の1連の事件の真相を提出したのである。
向井｢ほんま佐久間くんやば〜！｣
宮舘｢化粧品とか売ってそうだね｣
ラウール｢これS隊SNSのアイコンにしようよ〜｣
佐久間｢もう殺せよ、俺を…｣
目黒｢可愛かったよ、咲｣
佐久間｢うるせー！｣
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サラダ(プロフ) - 湊都さん» ありがとうございます！ちなみにめめは佐久間のこと君づけします、。ホントにたくさんすいません、！ (2020年2月14日 22時) (
レス) id: a856ca8d9b (このIDを非表示/違反報告)
湊都(プロフ) - サラダさん» ありがとうございます（土下座）。呼称は本当にわからないのでありがたいです。書き直します。 (2020年2月14日 21時) (レス) id: 9124562c1c (このIDを非表示/違反報告)
サラダ(プロフ) - 紅一点小説を書いているものです。Twitterで見かけて読んでみたらはまりました！！ページ21の紫色の目をした軍人というあたりで"ふっかくん"と読んでいますが、康二君は"ふっかさん"って言います。ぜひ知っていていただきたいです！！ (2020年2月14日 19時) (レス) id: a856ca8d9b (このIDを非表示/違反報告)
おちゃ(プロフ) - 湊都さん» お答えいただきありがとうございます。あべさくですね！色の表現も素敵です！変な質問失礼しました。 (2020年2月5日 20時) (レス) id: aae655c3b8 (このIDを非表示/違反報告)
湊都(プロフ) - かごめさん» ありがとうございます。刺さっていただいたようで何よりです (2020年2月5日 19時) (レス) id: 9124562c1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湊都 | 作成日時：2020年1月30日 1時
