第8話 ページ10
千歳side
その夜、私達はかつて通っていたスイミングクラブの前に立っていた
真琴「結構、荒れてるね」
千歳「真琴大丈夫？無理しないでいいよ」
真琴「い、いや…せっかく来たから行くよ…」
真琴は声を震わせる
スイミングクラブの外の塗装は錆びれており今でもお化けが出そうな雰囲気だった
渚「はい、これ。一応、お清めの塩」
真琴「塩？」
真琴は首をかしげた
渚「実はここ、出るらしいんだ」
真琴「驚かせないでよ・・」
渚「ホントだよ！」
真琴「ええっ！？」
渚君の言葉に肩を震わせる
千歳「渚君、あまり真琴をいじめないであげて」
渚「だって〜。この間も影が動くのを見たとか、すすり泣く声が聞こえるとか・・」
真琴は顔を青ざめ、冷や汗をかく
彼の怯えぶりを見て私は呆れた顔を浮かべた
渚「おとなしく、しててね！」
渚君は真琴と遙、そして千歳に塩をかける
すると、遙は渚がかけた塩に気づく
遙「おい」
真琴「ど、どしたの？」
千歳「何か出た？」
ハルの急な言葉に真琴と私はびくりとした
遙「これ、塩じゃなくて…砂糖」
私達はあ然とした
そのあと、スイミングクラブの中に入り奥へと進んでいった
辺りは暗く、かび臭い匂いが鼻孔に広がる
いつから閉館になったのかはよく覚えていない
廃れた館内は、まるで寂しそうな雰囲気を醸し出していた
渚「まあ、こういうのって気持ちの問題だし塩でも砂糖でもどっちでもいいよね！」
遙「ヘタすぎ」
真琴「ボケとしては古典すぎるよね…」
千歳「確かに…」
カランコロロン
真琴「ひいぃぃぃ！！な、何！？」
真琴は音に驚き、ハルの後ろに隠れた
渚「ああ、空き缶・・蹴飛ばしちゃった」
真琴「お前・・・わざとやってるだろ！！」
渚「マコちゃん、ホントに昔から怖いもの苦手なんだね」
真琴「知ってるならやるなよ！！」
真琴は声を上げた
千歳「真琴、あまり怖がっているとお化けが面白がって寄って来るかもよ？」
真琴「千歳まで怖いこと言わないで！！」
遙「耳元で騒ぐな。うるさい」
恐怖のあまり真琴はしばらく一人で騒いでいた
だが、そんな彼らの姿を誰かが遠くから見ていたのだった
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倉野柚稀(プロフ) - **RUNAさん» RUNAさん、こんばんは！とても嬉しいコメントありがとうございます！頑張って更新しますので引き続き応援をよろしくお願いします(*´﹀`*) (2021年10月3日 0時) (
レス) id: e0fd67cf7a (このIDを非表示/違反報告)
**RUNA(プロフ) - 応援してます(๑•̀ㅂ•́)و✧更新頑張ってください！！ (2021年10月2日 22時) (レス) id: 8f42e912d6 (このIDを非表示/違反報告)
倉野柚稀(プロフ) - 白奈さん» こんにちは、とても嬉しいコメントありがとうございます(*´﹀`*)これからも少しずつ直しながら更新していく予定なので、是非最後までお付き合い頂けると嬉しいです！ (2021年9月27日 13時) (レス) id: e0fd67cf7a (このIDを非表示/違反報告)
白奈(プロフ) - リメイク版の今後の展開もとても楽しみです！ (2021年9月27日 10時) (レス) id: ab21e29371 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：倉野柚稀 | 作成日時：2021年9月23日 23時
