第5話 ページ7
千歳side
真琴「ホント、何年振りだろう?スイミングクラブが閉鎖してから会わなくなったもんな」
渚「うん、僕ハルちゃんたちと別の学校だったから余計にね」
屋上に移動した私達は、先程の男の子と話をしていた
彼の名は葉月渚。スイミングクラブに通っていたとき私たちと仲の良かった一つ下の子だ
千歳「それにしても渚君、会わないうちに背伸びたね!」
渚「当然だよ!ほら、ちーちゃんよりこーんなに大きいんだから!」
渚君は私に対抗するように背伸びをした
私より小さかった彼が、見ないうちに成長していたことに少し感動した
渚「あっ!プールのそばに桜の木があるんだ!確かハルちゃんたちの小学校のプールにも桜の木があったよね!」
渚君は屋上から見える全く使われていないプールの桜の木に目を向けた
遙「だから「ちゃん」づけはやめろって」
ハルは渚君の自分の名前の呼び方を静かに否定する
渚「え?だってハルちゃんはハルちゃんだし」
千歳「女の子みたいな呼び方だから嫌なんだって」
遙「千歳、お前…」
私はクスリと笑った
真琴「だけどあのプール、古くて使われてないんだ。水泳部もない」
渚「それじゃあ、今は何処で泳いでるの?」
渚君はハルに訊ねた
するとハルは無表情で
遙「競泳はもうやめた」
彼の言葉に渚君は「ええっ!」と声を上げた
渚「何で何で?高校に入ったらまたハルちゃんと泳げるの楽しみにしてたのに!」
千歳「残念だけど、今はそんな感じなの」
私は渚の肩に手を置いた
彼の反応を見ると、本当に一緒に泳ぎたかったことがよく分かった
遙「いつまでも子供じゃないし、小学校の時みたいにはいかないんだよ」
渚「ハルちゃん・・」
寂しそうな目で渚君はハルを見た
真琴「まっ、でも競泳はしないっていうだけで水は好きだよ?ハルは水なしでは生きていけないから。夏は海で泳ぐし、今日なんて朝から風呂場で水に浸かってたし」
千歳「また水に浸かってたの!?ハル、また風邪ひいても知らないよ?」
遙「千歳が心配するほど俺は弱くない」
千歳「自分は大丈夫だと思ってるけど、体はそれ以上にデリケートなの!」
遙「…うるさい」
千歳「うるさい?!」
私は声を上げると、真琴と渚君は顔を見合わせて苦笑いを浮かべていた
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倉野柚稀(プロフ) - **RUNAさん» RUNAさん、こんばんは!とても嬉しいコメントありがとうございます!頑張って更新しますので引き続き応援をよろしくお願いします(*´﹀`*) (2021年10月3日 0時) (レス) id: e0fd67cf7a (このIDを非表示/違反報告)
**RUNA(プロフ) - 応援してます(๑•̀ㅂ•́)و✧更新頑張ってください!! (2021年10月2日 22時) (レス) id: 8f42e912d6 (このIDを非表示/違反報告)
倉野柚稀(プロフ) - 白奈さん» こんにちは、とても嬉しいコメントありがとうございます(*´﹀`*)これからも少しずつ直しながら更新していく予定なので、是非最後までお付き合い頂けると嬉しいです! (2021年9月27日 13時) (レス) id: e0fd67cf7a (このIDを非表示/違反報告)
白奈(プロフ) - リメイク版の今後の展開もとても楽しみです! (2021年9月27日 10時) (レス) id: ab21e29371 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:倉野柚稀 | 作成日時:2021年9月23日 23時