第29話 10/15訂正 ページ31
真琴たちside
江は遙を見て気づく
江「お兄ちゃんもまた昔みたいに…」
小学生の時、大会で優勝して満面な笑顔で皆と喜んでいる凛の姿が頭に浮かんだ
すると江は何か決意したのか俯いたまま口を開いた
江「部員、まだ一人足りてないんですよね？」
真琴「えっ、そうだけど」
江「私も入部させてください！」
真琴「ええっ！」
真琴は驚いた
入部を決めた江は優しく微笑む
江「お兄ちゃんを変えられるのは、遙さんたちだけだから。私でよければマネージャーとして皆さんのお手伝いさせてください！」
渚「なになに？どうしたの？」
２人の会話を聞きつけた渚は叫んで訊いてきた
真琴「江ちゃんが水泳部に入ってくれるって！」
渚「えっ！ほんと！それじゃ、これで水泳部設立完了だ！やったー！」
渚たちの歓声を聞いている遙は小さく微笑んだ
渚「あと残りは…ちーちゃんだね！」
はりきった声で皆に言う
どうやら渚はまだ千歳を部活に入れることを諦めていないようだった
真琴「でも、千歳入ってくれるのかな？」
真琴は心配そうな顔をする
江「ちょっと聞きたいことがあるんですけど…」
真琴「え？何かな？」
江の方を向く
江「何で千歳先輩は入ろうとしないのですか？中学でも水泳は続けていたんですよね？」
真琴「・・・」
遙「・・・」
二人は黙り込む
すると、先に口を開いたのは真琴だった
真琴「千歳、中学の時に交通事故に遭って左膝に怪我をしてしまったんだよ」
江「こ、交通事故…？」
江が聞き返すと、真琴は静かに頷く
真琴「それも酷い怪我で今でも少し後遺症が残っているらしい。だから、前みたいに激しい運動が難しくなって水泳から距離を置いたんだ」
江「そんな…！」
江の反応に渚は顔を俯かせるが、彼はすぐに顔を上げる
渚「でも、それでも僕はちーちゃんを水泳部に絶対入れたい！」
真琴「渚…」
渚「もう一度、ちーちゃんに僕たちが泳いでるところを見てほしいから」
真琴「見てほしい？」
オウム返しにもう一度訊いた
渚「うん。小学校の頃の僕たちは大会で優勝したけどまだそんなに実力はなかった。けど今、成長した姿で泳いでるところを同じ場所で一緒に泳いだ仲間として見てほしんだ！」
遙「…！」
遙は微かに反応した
真琴「渚がそこまで言うんだったら何とか千歳を水泳部に入れよう！」
江「でもどうやって？」
遙「俺が入るように説得する」
言い出したのは意外なことに遙だった
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倉野柚稀(プロフ) - **RUNAさん» RUNAさん、こんばんは！とても嬉しいコメントありがとうございます！頑張って更新しますので引き続き応援をよろしくお願いします(*´﹀`*) (2021年10月3日 0時) (
レス) id: e0fd67cf7a (このIDを非表示/違反報告)
**RUNA(プロフ) - 応援してます(๑•̀ㅂ•́)و✧更新頑張ってください！！ (2021年10月2日 22時) (レス) id: 8f42e912d6 (このIDを非表示/違反報告)
倉野柚稀(プロフ) - 白奈さん» こんにちは、とても嬉しいコメントありがとうございます(*´﹀`*)これからも少しずつ直しながら更新していく予定なので、是非最後までお付き合い頂けると嬉しいです！ (2021年9月27日 13時) (レス) id: e0fd67cf7a (このIDを非表示/違反報告)
白奈(プロフ) - リメイク版の今後の展開もとても楽しみです！ (2021年9月27日 10時) (レス) id: ab21e29371 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：倉野柚稀 | 作成日時：2021年9月23日 23時
