第10話 ページ12
千歳side
渚「目印、ちゃんと残ってるかな？」
千歳「真琴、上着掴まないで！歩きづらいよ」
真琴「だ、だって…」
真琴は私の上着を掴んでキョロキョロと見渡した
正直、どっちが男の子か女の子か分からくなってきた
その時、右の通路から人影と足音が聞こえてくる
真琴「ひいっ！」
人影はどんどん私たちに迫ってきた
窓から差す月の光に現れたのは、帽子を被った高身長の男の子だった
その男にハルは目を見開いた
？「よう」
男の子は一言放つ
渚「え、誰？」
真琴「分かんないよ！」
真琴たちは眉をひそめる
私も誰だか分からず、彼をジッと見つめた
？「まさか、ここでお前らと会っちまうとは…」
男は帽子の後ろを軽く引っ張る仕草をする
その瞬間、真琴と渚君は「あっ！」と声を上げた
私も目を見開き、彼の仕草を見て驚いた
真琴・渚「凛！/ちゃん！」
帽子を外し、素顔を現した赤髪の男
その正体は小学校の時同じスイミングクラブに通っていた松岡凛だった
千歳「凛…」
私は凛を見て茫然とする
渚「オーストラリアから帰ってきたんだ！」
真琴「でも、どうしてここに？」
渚「きっと、これって運命なんだよ！」
渚君が明るい声ではしゃいでいると凛は
凛「ハル！お前まだこいつらとつるんでいたのか？ハッ、進歩しねぇな」
不機嫌そうな顔でハルを睨みつけた
渚「えっ？」
真琴「何を言ってるんだ…凛？」
真琴と渚君は凛の態度に戸惑う
遙「そういうお前はどうなんだよ、ちょっとは進歩したのか？」
真琴「ハル？」
ハルは二人と違い冷静だった
凛「丁度いい、確かめてみるか？勝負しようぜハル」
首を鳴らし、ハルに勝負をかけた凛はいきなり私の前に来て腕を掴んできた
凛「お前も来い、千歳」
千歳「えっ！ちょっと！」
私の腕を引っ張りながら凛は奥へ向かう
真琴「ちょっ、凛！千歳を連れてまで…ってハル！？」
ハルは凛の後を追いかけ私の腕を掴む彼の手を払う
そして離された私の手を握ったのだ
遙「千歳が困ってるだろ」
私の手を握る遙の手の力は強かった
千歳「ハル…」
凛「そういうところも変わってないな。まあ、いいぜ。」
ハルは凛を軽く睨みつけ私の手を離した後、「行くぞ」と私に言うと凛と共に奥へ行った
千歳「ま、待ってよ！」
二人の後を私は追う
渚「僕たち、置いてきぼり？」
真琴「みたい…」
真琴と渚君は顔を見合わせハルたちの後に続いた
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーアルファベット
X
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 107人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
倉野柚稀(プロフ) - **RUNAさん» RUNAさん、こんばんは！とても嬉しいコメントありがとうございます！頑張って更新しますので引き続き応援をよろしくお願いします(*´﹀`*) (2021年10月3日 0時) (
レス) id: e0fd67cf7a (このIDを非表示/違反報告)
**RUNA(プロフ) - 応援してます(๑•̀ㅂ•́)و✧更新頑張ってください！！ (2021年10月2日 22時) (レス) id: 8f42e912d6 (このIDを非表示/違反報告)
倉野柚稀(プロフ) - 白奈さん» こんにちは、とても嬉しいコメントありがとうございます(*´﹀`*)これからも少しずつ直しながら更新していく予定なので、是非最後までお付き合い頂けると嬉しいです！ (2021年9月27日 13時) (レス) id: e0fd67cf7a (このIDを非表示/違反報告)
白奈(プロフ) - リメイク版の今後の展開もとても楽しみです！ (2021年9月27日 10時) (レス) id: ab21e29371 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：倉野柚稀 | 作成日時：2021年9月23日 23時
