忘れないでね、私の声を。【BL松】

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「…ただいま」


昔と変わらない、古びたドア。



俺を、待ってる。






瞬間、ドタドタと階段を降りる音がする。


乱暴に開いたドアから出てきたのは、







___トド松。




「に、兄さん…!!!おそ松兄さんなの!?!?本当に……っ」




手で口を抑え、涙を流すトド松。



「！？…兄貴…!!!!」



青いパーカー……ではなく、





…作業員の服装…。





泣きじゃくるトド松の頭をくしゃりと撫でながら



「…うん。おかえり。」




笑うと、安心して涙が溢れた。




これは、アイツが居なくなってから、一度も流した事のない涙。







嬉し泣き……って奴かな…?







冷たく冷えきった心が、暖かくなる。




緩やかに流れる時の中、泣いているのは、俺だけじゃない。









あとは









___お前だけ

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