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サッサと食べ終えるとお金を置いて外に出ようとした時ガラッと扉が開く
『あ、辻じゃん。二宮と氷見ちゃん、あ、あと犬飼。久々ニコ』
辻「え、ッ……ぁ、はい…お、お久しぶりです…」
『辻あんたいい加減女慣れしなよ。まぁいいや。
二宮、顔。しかめっ面やめなよ。……あそこにいるのが今ボーダー為に使ってる人達。ボーダーについてあの子達に教えてあげてねニコ』
二宮「…なぜ俺が。」
『私に今期も前期も負けてるでしょ?
どうせならあの子達にあんたのやり方も全部教えてあげて?
じゃ。私この後仕事あるので、ここで失礼〜!
氷見ちゃん今度お出かけしようね〜!』
氷見「はーい♪」
じゃあ、ごちそうさまでした。それだけ言い残すとお店を出たAの後を焦った様子で追って外に出る一織
一織「あ、兄さん私先に帰ります!すみません、ご馳走様でした!!」
三月「お?おぉ、分かった!」
一織のやつどうしたんだ?
「待って下さい!!」
『……なに?私無駄な事に使う時間ないよ。』
一織「あの、一緒に帰ります!今あそこで寝泊まりしてますし…その……」
今の彼女を1人にするのは、少し心配だ。
『その?なに??ニコ』
一織「よ、めるんですからなんでもいいでしょう!」
『あはは、バカだなぁ〜。
あそこに居たら有意義な時間だったのに。』
一織「出水さんと話す時間も私は有意義だと思います。」
『…本心でサラッと言える辺りすごいわ。
で?私がただ帰るだけじゃないのに付いてきていい訳どうすんの?』
一織「まぁ大丈夫でしょう。どうせ兄さん達も酔っ払って帰って来るでしょうし。」
『まぁ、…そうかもね。』
見えている未来から絡まれる未成年達が居る
一織「お店に連れて行って下さったのはボーダーの皆さんに会わせる為ですか?」
『んー、まぁね。
あそこに居たメンツ言っとくけど強いよ。その人達の話聞かないとか勿体ないって位には。』
一織「そうだと思っています。出水さんが信用した様子でしたから。」
『信用?ハッそんな事あるわけないじゃん笑
利害の一致、それと…街を守る為に尽くす。私としてはそれだけの関係。
あの中の皆にもそれぞれ色々傷がある。
仲間に裏切られる事も、家族も誰も信じる事が出来ない人も。ボーダーって結構そういう人の集まりでもある。
勿論純粋に平和を願う人もね。』
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作者名:reina | 作成日時:2021年3月6日 0時