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家族との旅行も満喫した夜


旅行も終わり卯月家で旅行の話をしていた卯月家と皐月家



「何してるの。風邪引くよ?」


『葵兄…月、綺麗だなって思って。』



大人勢は料理やトークで楽しんでいる間に少し抜け出したAは外の月を見ていた所に葵がやって来てブランケットを掛ける


葵「そうだね、今日も1日ずっと晴れてたからね。何もなく帰って来れて良かったよ。」


『そうだね。話変わるんだけどさ、私なれるなら月になりたいな。』


葵「なんで?」


『月だったら月明かりで照らせるから。
もし私がいなくなっても明るくてらせる気がするから。』


葵「そっか、でもそれなら俺はAにずっと長生きして欲しいな。」


『うーん、無理かも。(苦笑)
私ね?ネイバーを見つけたら動きたくなるの。皆を守る為に戦いたくなる。今も三門市でネイバーがいて戦闘がおきてる。


でもそれが終わってトリガーを解除したら多分今度こそ倒れると思う。もう分かってるの。自分の体の限界を。』


葵「でもどうしても戦いたいって思ってる…?」


『うん。最後にやりたい事残り3つくらい残ってるけどもう後悔しないって思える程凄く楽しんだから。最後にこの命を使うなら守る為に使いたいなぁって。ただ死ぬのを待つより余っ程いいなって。』


葵「……それは…俺は聞かなかった事にしたいな。ダメだよ。新も俺も家族みんなも、始さん達もAの友達もそんな事絶対に望んでないよ。」


『うん、分かってる。だからこれは自己満かな。葵兄、約束破ってごめんね。皆に伝えてて、今までありがとうって!ニコ』


葵「っ、待って。駄目!A止めて。」


Aの腕をとって泣きそうになるのを堪えて必死に止める葵


『ごめんね、公平達が街の人が困ってるから、助けないと。ニコ』


トリガーオンと言うと変わっていく服装に葵は新を呼ぶ


葵「新!止めて!新!」


新「なんだー?っ、A何してるんだ。やめろ!」



普段はマイペースで無表情のテンションも低めな兄が声を上げて止めに来る



『っ、もう…。』


新「どこ行く気だ!今すぐそれ解いてやめろ。」


『……ごめんね、お兄ちゃん。私行かないと。』



軽々と引き止める腕を離すと新の耳元で“今までありがとう、大好きだよ”と囁くとグラスホッパーを使って地上から離れ三門市まで向かう

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作者名:reina | 作成日時:2018年10月15日 23時

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