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『貴方が1番厄介よ。今付けた盗聴器を壊されたくなければ直ぐに外しなさい。ニコ』


「っ、やだな〜ボク何も付けてないよ?」


『そう?じゃあそういう事にしておいてあげる。じゃあね、小さな偽善者さん達?ニコ』


「……今の子供達か?何をしてたんだ?」


『大人として迷惑な子供を注意してただけよ。全く、こんな物付けるなんて馬鹿ね。バレないとでも思ってるのかしら?』


「盗聴器か。」


『えぇ。まぁいいわ。
零ショッピングモール連れてって。』


「……お姫様の思うままに」


『気持ち悪。そんな事しないでいい。』


「俺もお前に言うのは虫唾が走る」


『奇遇ね、私もよ。』



窓の外を見ながらこれからする残酷な事に目を閉じる



20時前、陸から誘われた場所に零に連れって貰う


『陸くん!すみません、おまたせしちゃいました!?』


陸「ううん!全然!」


『これ良ければどうぞ。』


陸「えっ、あ、うん、ありがとう柚菜さん!」



人気が少ない公園で2人ベンチに座って温かいココアを飲む



『それよりどうかしました?陸くんが改まって話したい事、だなんて。』


陸「うん、柚菜さんに言いたい事があって…聞いてくれる……かな?」


『はい、聞きますよ?笑』


陸「……あのね、俺柚菜さんが好きなんだ。」


『っ、…。』


冴えている頭に言われた言葉がズキズキと胸を刺す


陸「俺、付き合った人とかいないしどう言うのが正解か分からないけど…柚菜さんが好き。
アイドルだし、柚菜さんはマネージャーだけど…もっと柚菜さんの事知りたい。俺と付き合ってくれませんか?」


『…ッ……ごめんなさい。今、付き合ってる人がいるんです。』


陸「そ、うなんだ………。ど、どんな人?」


『はい、陸くんも知ってる人です。やっぱりそろそろ…私は30歳までに結婚したいので身を固めようと思って。
完璧で腹が立つ事もあるけど…気心も知れてて多分楽だから。』


陸「っ、それって…もしかして……安室さん…?」


『はい。ニコ』


陸「そっか…ッ。
ごめん、実はさっき…2人がキスしてる所見てた…。知ってて告白した。どうしても伝えたかったから……。」


『ごめんなさい、陸くんを傷付けて……。』


陸「ううん!大丈夫!でもそっか…うん、いいと思う!二人が一緒にいると美男美女だもん。
俺の告白聞いてくれてありがとう。ニコ」

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作者名:reina | 作成日時:2020年7月26日 22時

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