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『っ、零…』
降谷の愛車に戻り
零「良くやった。」
『あ〜もう馬鹿みたい…。
私泣かずに演技出来たかな?』
零「あぁ、出来てた。」
『私が何も持たない一般人だったら…答えられたのに…』
零「どちらにしろ無理だろ。
相手は今をときめくアイドルだぞ。」
『…ふふ、そうだった。こんなに相手を振ることに躊躇したこと無かったのに。』
零「そうだろうな。」
『これが恋なのかな……辛いね、恋って…。』
零「……俺には分からないな。そんな気持ち昔に捨てたからな。」
『知ってる……。ねぇ、飲みに行こ。今日は私が奢るから。』
零「………はぁ、仕方ないな。付き合ってやる。今日はお前が望んだ“デート”の日だからな。なんでも聞いてやる。」
『ありがとう零兄さん。』
零「その呼ばれ方何年ぶりだ。」
『私も久しぶりに口にした。』
RX-7を走らせ降谷の家で酔い潰れるのだった
___side
今日、柚菜さんを呼び出した。
寒い冬の公園で告白した
「七瀬さん。」
陸「っ、あはは一織、ニコ」
一織「辛かったら…笑わなくていいんじゃないですか?」
陸「ううん、ここで泣いたら発作起こしそうだから我慢する。」
一織「そうですか。」
振られるのは分かってた。
でも。その理由が安室さんと付き合って振られるとは最初は思って無かった。
だって最近までそんな気配なかったから
でも、2人がキスしてる所を見た時……すごく綺麗でまるでドラマを見てるみたいで負けたって思った
陸「振られちゃった…。」
一織「えぇ、知ってます。」
陸「こんなに辛いんだね。勇気を出して言ったのに振られるのって…」
一織「帰りましょう、兄さん達が待ってます。」
陸「……うん、そうだね。」
一織「今日は七瀬さんの好きなオムライスだそうですよ。」
陸「ふふ、そうなんだ、楽しみだな〜(笑)」
また言いたいな。柚菜さんに俺の事もっと見て欲しい。って
でも少し我慢しよう…。柚菜さんを困らせるから……
それぞれ思いを抱えて時間が過ぎていく
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作者名:reina | 作成日時:2020年7月26日 22時