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『陸くんお茶どうぞ。ニコ』


陸「ありがとう柚菜さん!ニコ」



振って、振られてからもいつも通り変わらず過ごす2人にアイナナメンバーも凄いものを見ている様な目で見る



Aはその視線に気付いており何事も無いかのように振る舞うものの特に成年組の圧は感じていた



辞められたら楽だけど…私にもやらないといけない事がある。


ここで辞める訳にはいかない。



そう思って鍛え上げられた鋼の心で無視を決め込む



仕事終わりに大和から声を掛けられる



『それでどうかされましたか?ニコ』


「なぁ水瀬さんあんた陸に何であんな普通に接せられるんだ?」


『……それは告白を断わったのにって意味でいいですか?』


「それ以外に何がある?」


『…それもそうですよね。二階堂さん、世の中には知っていい事と悪い事があります。』


「なに、水瀬さんの中で陸に告白された事は悪い事なのか?」


『えぇ。』


「っ、陸がどんな思いで言ったのか考えないのか!」


『告白をするのも断るのもその人達自身の事です。』


「けど水瀬さん安室さんとは付き合ってないよな?」


『……どうしてそう思われるのです?』


「リクとイチから聞いた話の中じゃまるで全て物語みたいに上手くはめられてるからだよ。
水瀬さんあんたあの日陸が告白しようとしてるの勘づいていたな?」


『…そうだ。と言えばどうしますか?』


「何でそんな事した?水瀬さんは少なくともリクのこと好きなのかと思ってたんだけど?」


『そうですね、理由は沢山ありますが1つは陸くんはアイドルだからです。マネージャーとの恋、しかも8歳も年上となんてスキャンダルです。
いいマスコミの餌です。バレたらどうなります?ストレス溜めた陸くんが発作を起こせばそれこそ本末転倒ですよ。』


「っ、だとしても断わり方は色々あっただろ。何も陸も水瀬さん自身も傷付けなくても良かったんじゃねぇの?」


『ボソッ)それじゃ駄目なんです。
もういいですか?聞きたい事が聞けたなら私は用事があるので』


「待て、まだある。隠してる事あるだろ、なんだ?」


『女は秘密を着飾ってこそ美しい…と以前に教えませんでした?ニコ
私は皆さんのただのマネージャーです。それ以上でもそれ以下でも無いですよ。
では、大和さん体調には気を付けてお休み下さいね。ニコ』

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作者名:reina | 作成日時:2020年7月26日 22時

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