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あ、やってしまった……


熱で頭おかしい事なってる…


2人にこんな顔させるなんて分かってたのに……


一織「……不躾な事を言ってしまいすみませんでした。」


『いえ、私こそ……すみません…私は平気なので、お二人はお風呂に行ってきてください…局内でシャワーを浴びたといっても冷たい外気に晒されていたんですから…』


一織「こんな時に私たちの心配はしないで下さい。水瀬さんの親しい方は?親友や友人で誰かいませんか?」


陸「親友……あ、安室さん!
柚菜さんの幼馴染みさんだったよ!あ、でも俺連絡先知らない…」


一織「幼馴染みであれば水瀬さんのスマホに連絡先が入っているでしょう。」


『っ、駄目。触らないで……連絡…自分でします。』
組織からのメールも電話番号もある。
間違えて開かれたら厄介だ……



そうですか、と言った一織が鞄を柚菜の近くに持って行きスマホを取るように言う


『……あー、歪む…』


ガンガンと痛む頭で無駄に長いパスワードを解除して連絡先からベビーゴリラと表記されている画面をタップする



陸「べ、ベビーゴリラ?安室さんが?」


会ったことのある陸は??と頭にはてなマークがつき会ったことの無い一織はまさかのアドレスの登録名に笑ってしまう


一織「っふ、……ちょっと予想外で…すみません…」


『いえ、……』


「もしもし」


『あー、とおるくん……』


「……なんですか。柚菜あなた何かありましたね。何ですか。」


陸「あ、あの、安室さんお久しぶりです!七瀬陸です!」


「スピーカーですか。七瀬さんお久しぶりです、どうされました?」


陸「あの、柚菜さん倒れちゃって!熱があって。」


一織「七瀬さんその説明では足りませんよ。
すみません電話越しですが、初めまして。和泉一織と申します。水瀬さんが今日冷水を私と七瀬さんを庇って被ってしまって濡れたまま3時間以上過ごされていたんです。それで私達を寮まで送ってくれた所で力尽きた様で現在8.6度ほど熱がありまして…。」


透「あぁ、それで僕に連絡ですね。
今は少し外せない用があるのでそうですね、3時間ほどで着くかと。」


一織「分かりました。寮の住所ですが」


透「分かりました。あと暫く柚菜の事をよろしくお願いします。」


陸「あ、はい!分かりました!」



電話を切り柚菜のスマホは直ぐにカバンに戻される

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作者名:reina | 作成日時:2020年7月26日 22時

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