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一織「3時間ですか……でしたら柚菜さんは眠っていて下さい。七瀬さんもお風呂に行ってください」


陸「でも。」


一織「行ってください。七瀬さんもこのまま喘息を起こしては困りますから。」


陸「分かった、一織は?」


一織「私はお粥を作っておきます。七瀬さんが上がれば私が次にお風呂に入るのでお粥を食べさせるのは七瀬さんにお任せします。」


陸「えっ、い、いいの!?」


一織「えぇ、なのでしっかり温まって、髪の毛も乾かして下さいね。」


陸「う、うん!ニコ」


そうと決まれば行動は早く陸は早速お風呂に入り40分程してお風呂から出ると一織が陸の部屋にお粥やスポドリなど買いに行ったのか寮に無かった物も置かれていた


一織「いいですか、絶対に落さないように食べさせてあげるんですよ。熱いですからね。」


陸「わ、分かってるよ!(。ì _ í。)」



ムッと少し口をふくらませる陸にか、かわっ…と悶絶する一織だが直ぐに表情を戻しでは、お願いしますね。と言い部屋を出る


『ごめんなさい陸くん……こんな迷惑…』


陸「そんなっ!迷惑なんかじゃないよ!?
柚菜さん少し起きれるかな、一織がお粥作ってくれたんだ!ニコ」


『起きれます。』



6日間以上の徹夜で疲れていた柚菜は数十分間誰にも邪魔されず眠れただけで熱は下がっていないものの大分身体は動いた


陸「んふふ、俺誰かの看病ってあんまりした事ないから嬉しいな(笑)
ふーふー、はい。柚菜さん。ニコ」


『あ、ー』


頭は殆ど働いていない為陸に今させている状況にも素直に応じてしまう



モグモグとゆっくり卵粥を食べる


陸「美味し?」


『はい。美味しいです……』



ポロポロと涙が溢れる柚菜に陸は慌てて、泣いちゃ余計しんどいよ?とトントンと背中を撫でてくれる


『っ、うぅっ、ごめん、ごめんなさい……』
生きてて、こんなにあったかい温もりを貰って



陸「ゆ、柚菜さん…??大丈夫、大丈夫だよ。」



人の温もりがこんなにも自分を弱くするなんて知らない…



あぁ……私も随分この子達に心を許してるんだな。



こんなの“公安失格”だ


そう思いながら束の間の幸せな絶対に手に入らない幸せに心を満たす

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作者名:reina | 作成日時:2020年7月26日 22時

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